「お金がなくて何度も泣いた」地方公立校から“塾ナシ”で東大合格も仕送り“ナシ”だった男性が、東大院に在籍しながら大手上場企業で業績を挙げるまで
あなたが心の灯を絶やさずに、ひたすら打席に立つために、少しでも役に立てるなら…、そんな想いで書き進めようと思う。 そして、この本は僕にとって、幸せに生きるということと向き合う機会でもある。 これまで僕は喜怒哀楽の「怒」のエネルギーに頼ってきた部分が多かった。 大学進学後、お金がなく、惨めで、悔しくて何度も泣いた。 絶対に見返してやる…、こんな想いをする人を一人でも減らすんだ…、そう思って生きてきた。 確かに「怒」のエネルギーは、僕を進める原動力になってきた。でも、セミの研究を始めた小学校5年生の頃の自分は「喜」や「楽」が原動力だったはずなのだ。 「なんやこれ!! めっちゃ面白い!!」そんな感動が僕の原動力だった。とにかく、楽しかった。 これからの人生を生きていく中で、僕自身が何を原動力として生きていきたいのか。 そして、こんな僕をロールモデルの一つとしてくれるかもしれない後輩たちに、どんな姿を見せたいのか。そんなことも考えながらこの本を書き進めている。
矢口太一