長岡望悠、石井優希が躍動 女子バレー「久光製薬」5連覇
「人に活かされているということを知り、人を活かすことができる選手に」。そのために「相手を認めることが大事」と中田久美総監督は言う。
「お互いを活かしながら、チーム全体で勝っていく」
「チームを勝利に導けるような役割を果たしたい」。今季から新キャプテンになった長岡望悠はその思いで練習などからコミュニケーションをチームのテーマの一つに置き、強く意識して自分からアイデアや声を出しチームを引っ張ろうとしている。 佐賀のホームゲームでも長岡は、新鍋や中大路らと調子が上がらない石井に何度も声をかけ励ましていた。石井は言う。「スパイクとかに関してのパフォーマンスがあがってないから、ディフェンスや周りへの声かけ、雰囲気作りをしっかりやろうと。できること、自分の役割をやることからリズムが作れていくので、そういった面ではしっかりチームが折れそうなときにも常に声をかける。ミユ(長岡望悠)が気を張ってチームを引っ張ろう引っ張ろうとしているので、ミユと横並びでチームをまとめていけるように」。天皇杯・皇后杯ではそう心がけ、大事な決勝戦でもチームを奮起させた。 「コートに入っている同期の人数も多い、『同期がしっかり中心になって軸になってやりなさい』と中田総監督から言われているので、支えあってチームの中心として固めていきたい。同い年だからこそ話せることもあると思う。野本梨佳、栄絵里香も含めて同期で長岡を支えられるように。一人ひとりやり方やアプローチも違うけど、それぞれが長岡を支えていけたらと思います」と中大路絢野もそう話した。新キャプテンになった長岡を周りもサポートしようとしている。 「個の輝きを以て頂の輝きと成す」。個が与えられた自分の「役割」を果たし、個が個を支えあう。「自分らしさを活かしながら、チームスポーツなのでお互いを活かしながら、チーム全体で勝っていくことが大切」と長岡も言う。久光製薬はV・プレミアリーグで現在2位。日立を追う。皇后杯の「頂」には立ったが、「まだまだ通過点。これをステップアップにしたい」と長岡。リーグ連覇へ向け、首位の座を奪い返すことから。「チーム久光」のギアが上がってきた。