なぜ、コーチングなのか?
ベイトソンがいう通り、それまでの自分の考え方、ものの捉え方、信念を手放すことは、人にとって怖いことです。ですから私たちは、無意識のうちにそれまでの自分を握りしめようとします。それを無理やり手放させようと働きかければ、そこに抵抗が生まれる可能性もあるでしょう。 コーチという存在は、クライアントに立ち止まり、考える機会を継続的に提供する存在です。一つひとつの刺激は大きくなくても、継続的に関わることは、クライアントが、自らを包んでいた殻を少しずつ破り、新たな世界に飛び立つことを可能にするのではないかと思います。 その意味で、コーチはまさに学習Ⅲを起こす存在です。それがとても面白くて、私はコーチという仕事を選び続けています。