【台湾】3QのDRAM売上高14%増、台湾3社減収
台湾の市場調査会社、集邦科技(トレンドフォース)は26日、2024年第3四半期(7~9月)の世界のDRAM売上高が前四半期比13.6%増の260億1,700万米ドル(約3兆9,600億円)だったと発表した。上位6社では、韓国、米国企業の計3社が増収となった一方、台湾の3社はいずれも減収となった。 台湾勢は世界のメーカー別売上高で4~6位。4位の南亜科技(ナンヤ・テクノロジー)は前四半期比17.9%減の2億5,200万米ドル。コンシューマー向けの販売の勢いが弱まったことや、DDR4型における中国系メーカーとの市場競争が響き、出荷量が20%以上減少した。シェアは前四半期の1.3%から1.0%に縮小した。 5位の華邦電子(ウィンボンド・エレクトロニクス)の売上高は8.6%減の1億5,400万米ドル。コンシューマー向けの需要が落ち込んだ。シェアは前四半期の0.7%から0.6%に縮小した。 6位の力晶積成電子製造(PSMC)の売上高は27.6%減の1,800万米ドル。ただ受託製造分を含めた売上高は18%増で、顧客による在庫補充の需要継続の恩恵を受けた。シェアは前四半期から横ばいの0.1%だった。 売上高の1~3位は順に、◇韓国サムスン電子:9.0%増の107億米ドル(シェア41.1%)◇韓国SKハイニックス:13.1%増の89億4,500万米ドル(同34.4%)◇米マイクロン・テクノロジー:28.3%増の57億7,500万米ドル(同22.2%)――だった。