パ新人王予想 楽天の暗雲払拭はこのルーキーに任せた ドラ1・宗山塁は阪神・鳥谷敬を超えるか
パ・リーグの新人王を予想した場合、この男が本命中の本命になるのは自然な流れでしょう。 2024年のドラフト1位で5球団競合の末、楽天入りが決まった明治大のショート・宗山塁です。名門・広陵高校から明治大に進学し、1年春のリーグ戦でレギュラーの座をつかむと、東京六大学を代表するスタープレーヤーとして活躍。4年春のオープン戦では死球を浴びるなどケガが相次いだため、4年春のリーグ戦は出場が5試合にとどまりましたが、それでもリーグ通算118安打は史上7位の成績です。 アマチュア野球に造詣の深いライターは言います。 「春のケガがなければ、同じ明治大の高山俊がマークしたリーグ1位の通算131安打を超えたのではと見られています。走攻守三拍子揃い、スター性も抜群。ショートの守備は今の12球団の遊撃手と比べても遜色ない。将来的には侍ジャパントップチームの正ショートを担える逸材です」 次世代のスターが楽天に入団したというのも、何かの縁。このオフ、楽天は明るいニュースが少なく、暗雲が垂れ込めていたからです。 「球団創設20周年の記念イヤーにもかかわらず、オフの話題は田中将大の退団騒動一色になってしまいました。しかし、年が明ければ空気は変わるもの。新人合同自主トレ、春季キャンプ、オープン戦と宗山は球団の顔として悪いイメージを払拭していくことでしょう。将来像は阪神の鳥谷敬。宗山はヒットや二塁打を打つことは得意中の得意ですが、プロの世界で本塁打がどれほど打てるのかは未知数。2009年に20発を放った鳥谷ぐらいの強打が見られれば、面白いと思います」(前述のライター) パの新人王争いは宗山が軸となり、打者によるハイレベルな争いが展開されるのではと期待できます。 「ロッテのドラフト1位、青山学院大の西川史礁はアマ球界屈指の強打者。シーズン20発となれば新人王候補に近づくでしょう。西武のドラフト2位・渡部聖弥も面白い。西武のチーム事情を考えても、開幕スタメンにその名が書かれる可能性は十分です。さらにはオリックスのドラフト1位、富士大の麦谷祐介は将来トリプルスリーを狙える大器。この4人がパの新人王争いを先導していくと予想します」 熱パを舞台に若き力の躍動が、今から楽しみです。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]