インフルエンザの予防接種は"この秋"が勝負?「タイミングがかなり重要」「子どもと大人では異なる」など、気になるポイントを米医師がアンサー
では、予防接種を受けるベストなタイミングは?
正確なタイミングを割り出すのは難しいが、通常10月末のハロウィンまでには接種するようCDCは推奨している。 「私は10月に接種することを勧めます。今の時季はまだインフルエンザに罹る人は極めて少ないですが、10月にはもっとウイルスが活発になります。その10月に接種すれば、流行シーズンが始まってからも長く効果が持続します」とアダリャ医師。 またCDCによると、接種後の体内に抗体ができるまでに約2週間かかるということも考慮に入れたい。つまり、10月末か11月に屋内で大きなイベントの予定がある場合は、念のためその2~3週間前までには接種する予定を立てたほうがいいと言うことになる。
予防接種の効果はどのくらい持続する?
これもまた、正確な期間を示すのは難しい。なぜなら、免疫システムなど個人によって様々な要因が複雑に関係するからだ。 だが一般的には、「インフルエンザ予防接種は6~8ヶ月間、効果が持続します」と、メリンダ・ハース看護師(DNP=看護実践博士号取得)はいう。(もちろん、それぞれの要因やその年に流行しているウィルスの株によって異なることは前提として)
結論
早すぎる接種は避けたほうがいいが、そうはいっても、秋には仕事や予定が詰まっていて今の時期しか接種できないという人は、迷うことなくワクチンを接種しよう。総合的にみて、インフルエンザ予防接種を受けること自体が重要な意味をもつと医師たちは強調する。 「流行シーズンに対抗するべく自分の反発力を高める方法としては、今は予防接種がベストな方法。インフルエンザに感染することで、大きな問題や深刻な結果を引き起こす可能性もあり、そうなってしまってからでは遅い。ワクチンは、それを避けるための重要な手段なのです」とアダリャ医師は述べる。 ※この記事はPreventionからの翻訳をもとに、日本版『ハーパーズ バザー』が編集して掲載しています。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
From Harper's BAZAAR.com