「五輪だけじゃなく、W杯もそう」

３度目の五輪に臨む熊谷。狙うは銀メダルのロンドン超えだ。写真：金子拓弥（サッカーダイジェスト写真部）

　ロンドン五輪以来、12年ぶりのメダル獲得へ――。復権を期す、なでしこジャパンのパリ五輪がいよいよ始まる。 【PHOTO】７月25日にパリ五輪初戦を迎えるなでしこジャパン18人とバックアップメンバー４人を一挙紹介！ 　現地時間７月25日の大事な初戦で相まみえるのは、スペイン。そう、昨夏のワールドカップを制した世界女王だ。ただ話は少し複雑で、その大会で日本はベスト８敗退に終わりながら、グループステージではスペインに４－０の大勝を収めている。 　それだけに、相手は強いリベンジの思いを持って臨んでくると考えられる。キャプテンの熊谷紗希は前日会見で「本当にいよいよだなと。このために準備してきたので、明日それを出すだけ、チャレンジするだけ」と意気込みを示した後、こう語った。 「スペインは１年前にワールドカップで優勝してますけど、（日本は）唯一スペインが負けたチームで、少し特別なというか、日本には思いがあるのかなと。 　私たち自身は本当に良い意味でチャレンジャーとして、昨年と同じ戦い方はしたくないなというか、違った自分たちのチャレンジを見せたいなとも思っています。時間帯によってはそういう形になる可能性もありますけど、自分たちがこの試合に向けてやってきたところをまず出しながら戦いたいです」 　３度目の五輪に臨む経験豊富な33歳は「初戦なので、対スペインよりも大事なものもあるのかな」とも。スタートダッシュの重要性を強調した。 「オリンピックだけじゃなく、ワールドカップもそう。初戦は大会に入っていくうえで、すごく大切なものだと、私は経験上思っています。去年のワールドカップの時もみんなに伝えましたけど、やっぱりこの初戦が本当に重要だってところは、これからも残りの時間で伝えていきたいです」 　なでしこジャパンは再びスペイン撃破なるか。大きな弾みをつけたいところだ。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部