インド、2025年は10回の打ち上げ目指す–民間企業のロケットも予定
インド宇宙研究機関(ISRO)が2025年に10回の軌道打ち上げを計画していることを海外メディアのSpaceNewsが報じている。 ISRO長官のSreedhara Somanath氏は、2025年に予定されている10回の打ち上げとして、衛星を静止軌道に投入するための「GSLV」(Geosynchronous Satellite Launch Vehicle)ロケットが4回、やはり静止軌道に投入するための「LVM-3」(Launch Vehicle Mark-3)ロケット、有人飛行計画「Gaganyaan」(ガガンヤーン)向けの「有人対応型LVM-3」ロケット、太陽同期軌道(SSO)や静止トランスファー軌道(GTO)に小型衛星を投入する「PSLV」(Polar Satellite Launch Vehicle)ロケットが3回、小型の衛星を地球低軌道(LEO)やSSOに投入できる固体燃料ロケット「SSLV」(Small Satellite Launch Vehicle)が含まれるとインドメディアに明かした。 Gaganyaan計画の「G1」ミッションは、2025年3月にも打ち上げられる予定だ。そして無人ミッションの「G2」「G3」を経て、2026年以降に初の有人ミッション「H1」を実施する計画だ。 LVM-3は、AST SpaceMobile(ASTスペースモバイル)のインターネット衛星「BlueBird 6」を打ち上げる予定。GSLVは、米航空宇宙局(NASA)とISROが共同で進める地球観測ミッション「NASA-ISRO Synthetic Aperture Radar(NISAR)」を3月頃に打ち上げる予定だ。 インドの民間企業としては、Skyroot Aerospaceが「Vikram-1」ロケットの初打ち上げを計画している。この3段式の固体ロケットはSSOに290kgのペイロードが投入可能だ。
塚本直樹