【特集】「どうやったら犯人を殺せるか…それが夢でした」妹を殺害された社長の壮烈半生 辿り着いたのは“犯罪者の更生支援”という生き方 何度裏切られても「俺は絶対離さへん」
この日集まったのは、セイヤさんと同じように、少年院や刑務所を出て更生の道を歩んでいる仲間たち。 (草刈さん) 「もう悪いことすんなよ!全員でローソク吹こか」 (全員) 「3・2・1!フーッ!」
(草刈さん) 「悪いことすなよ、このケーキに誓って。ようこそ刑務所へ、違うで。ようこそシャバへ!」 (全員) 「ははは(笑)」
仲間の一人が自作のラップに込めたのは、やり直していく決意です。 (少年) 「チャンスはあったそこら中に 気付けなかった内の一人 俺はもちろん いつも通りだから セロトニン浴びて張り切ってる Don’t cry 非行少年がチャンスを掴みに行くのさ」 新しい仲間もでき、良いスタートが切れた……はずでした。
セイヤさんは、3日だけ働いた後、突然仕事を辞めました。 (草刈さん) 「仕事が多分しんどかったのか、人的なトラブルで辞めますみたいな話ですよね…」 これまでも、半分近くが仕事を辞め、再犯した人もいました。それでも、頼ってくれるのを待っています。
(草刈さん) 「一回裏切られるのは、もう当たり前。刑務所や少年院出た人間が更生してないと、一回裏切られたら『はい終わりです』と、ほとんど皆さん諦めてしまうと思います。でも、それをほったらかしにして、一人ぼっちにして、関わる人が周りにいなければ…やっぱり無関心が一番あかんと思うんです」
無関心の積み重ねが、次の犯罪を生む―。妹・福子さんのためにも、草刈さんの更生支援は続いていきます。 (「かんさい情報ネットten.」2024年3月19日放送)
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