【NISA】投資信託の運用会社が突然の業務終了…個人投資家はどのような不利益を被る?
直接的不利益はないものの…
今回は運用会社PayPayアセットマネジメントが2025年9月を目処に業務を終了する旨をお伝えしました。運用会社が業務を終了するからといって、直接的に投資家が不利益を被ることはありませんが、やはり自身の意思に反し投資が中断されてしまう可能性があることは不利益と言わざるを得ないと思います。 しかし、筆者が見る限り今回の運用会社の業務終了のニュースはそれほど大きな関心事として捉まえられていないように感じますし、該当する投資信託を扱う金融機関の注意喚起も充分とは言えないように思います。 NISAやiDeCoが普及するにつれ、投資を始める方が増えている現在、様々な情報にアンテナをはり注意深く行動をすることは投資家の自己責任の範疇なのかも知れませんが、すべてを自己責任と押しつけてしまうのも違うのではないかとも感じます。 昨今は、投資ブームを背景に新興業者の算入も増え、競争も激化しています。信託報酬の引き下げ合戦は投資家にとってはメリットですが、それが運用会社の業績不振そして業務の終了等につながる可能性も否めません。 ぜひ読者の皆様におかれましては、今回の件をきっかけに投資信託の運用者リスクも知っていただくと共に、その対処法の理解と、今後の投資信託選びの選考にしていただければ幸いです。
山中 伸枝(ファイナンシャルプランナー)