「カネのため」と殺害に手を貸した元「大河」出演子役が断れなかった「ヤバすぎる交友関係」《那須・夫婦遺棄事件》
元俳優は「死刑判決」を受けることはあるのだろうかーー。東京・上野で複数の飲食店を経営していた50代の夫婦、宝島龍太郎さん・幸子さんが、栃木・那須町の山林で遺体が焼かれた状態で発見された事件。殺人、死体損壊などの疑いで逮捕・送検された元俳優の若山耀人容疑者(逮捕当時20歳)の量刑に注目が集まる。 【写真】アメリカの極悪刑務所に10年間服役した元ヤクザが語るその「ヤバさ」 前半記事『「子連れ狼」の元子役も殺人事件を起こしていた...《那須・夫婦遺棄事件》の「大河出演」元子役の若山容疑者は「死刑」になるのか』に引き続き、若山容疑者の量刑について弁護士に聞いた。
若山容疑者は「死刑」になるとは言い切れない
東京・上野で複数の飲食店を経営していた50代の夫婦、宝島龍太郎さん・幸子さんが、栃木・那須町の山林で遺体が焼かれた状態で発見された事件。殺人、死体損壊などの疑いで逮捕・送検された元俳優の若山耀人容疑者(逮捕当時20歳)の量刑に注目が集まる。 2人の殺害に関与していたとなれば死刑判決を受けることもあるのだろうか。 「私的には無期懲役、もしくは有期刑になるんじゃないかと思います。死刑判決が出るかどうかは微妙なところですね」 そう話すのは芸能界の事情に詳しい弁護士法人ALG&Associatesの谷川聖治弁護士。 日本の殺人罪の法定刑は刑法199条によって死刑、無期懲役、もしくは5年以上の懲役と定められている。 死刑が適用される際の判断基準として「永山基準」が設けられており、次の9項目から判断される。「殺人の罪質」「動機」「殺害方法の残虐さ」「被害者の数など結果の重大性」「遺族感情」「社会への影響」「犯人の年齢」「前科」「犯行後の情状」といったものだ。 「今回の事件の場合、2人亡くなっているので結果が重大であることは間違いない。ですが、動機も重要になってくる。おカネ目的で起こした殺人事件でも動機が悪質だった場合、過去には死刑判決が出たものもありました」(谷川弁護士、以下「」内も) だからといって若山容疑者が「死刑になるとは言い切れない」という。いったいどういうことだろうか。 「報酬としておカネをもらってはいたが『断るに断れない状態だった』という場合です。断れたのに断れなかった状況と殺人に積極的だったという状況、これでは判断は完全に変わります」