子どもはみんな大好き! キャンプを楽しむための「テントとタープ設営」の極意
屋根になるタープの張り方と、火と水の話
タープとは、雨や日光をさえぎってくれる1枚の大きな布のこと。屋根のある空間が作れるんだ。テントが寝室だとしたら、タープはリビングという感じかな。テーブルやイスを置いて、みんなで食事をしたりくつろいだりする場所だよ。 タープを張る時は、テントと同じようにポールと張りづなで固定するよ。タープは1枚の布だから、風を受けやすい。風向きや太陽の動きを考えて、どの方向に張るかを決めるよ。ピンと張っておくのが大事。たるむと風に弱くなるんだ。風の強い日は、タープを張るとかえって危ないから、張らない選択をしよう。 キャンプ場では、炊事場やトイレなどの水場は共用。みんなで使う場所だから、ゆずり合おう。 キャンプ場に到着したら、まずは炊事場やトイレがどこにあるか確認しよう。テントからどの方向にあって、歩いていくと何分くらいかかるかを知っておくと、いざという時にあせらなくてすむよ。 水は貴重だから、流しっぱなしに気をつけてね。炊事場で食器などを洗う時は、水のむだづかいをさけるために、よごれをふきとってから洗うようにしよう。洗った後、除菌するためのアルコールスプレーもあるとベター。トイレに紙がない場合もあるから、流せるティッシュを準備して。ハンドソープなどもないところが多いから、ハンドソープやタオルも持っていこう。 バーベキューやたき火など火をあつかう時は、火に近づきすぎないようにして、消火用の水をバケツや鍋に入れて、必ずそばに置いておこう。軍手や革手袋は必須。軍手のすべり止めゴムは熱でとけてしまうから、すべり止めのない手袋を選ぼうね。 火は、燃えるもの同士が接触しているところから広がっていく。つまり、燃えるものを伝って大きくなっていくんだよ。そして、火は下から上に上がっていく性質がある。このメカニズムをおさえるとともに、次のコツもつかんでね。 たき火で大切なのは「ヤケドをしない」こと。火がついたばかりの時、火が小さいからといって油断しないようにね。火が回ってくると、火の粉がパチパチと飛んでくることがあるから要注意。たき火台や火ばさみなどの道具にふれてヤケドすることもある。道具のあつかいにも気をつけよう。