「40~50代からでも遅くない⁉ 今からお金を増やすには」投資の超ビギナーが、資産づくりで「いちばん最初にすべきこと」
かつて日本でも貯金をするだけで資産形成や運用が可能な時代がありました。実際、定期預金をするだけで年間利率が5%を超える時代(1961年ー1991年ごろ)があったのです。これは日本経済が右肩上がり著しい高度成長期と重なり、当時、最も安全で効率的な投資が「貯金」である時期が長く続いたからです。 【表】シニア世代の就業率は? 老後、1カ月の生活費の平均は? こうした社会的な影響を受けて育った世代が現在の40~50代の方ともいえます。そのため、オトナサローネの読者の多くの方が「投資」と聞いて、なんだか怖いイメージを持つのはむしろ当たり前です。 とはいえ、日本が経済的に長く低迷している現在は、かつてのように銀行に貯金をしていてもほとんどお金が増えない時代に突入しています。つまり、投資をしているかどうかで、年収以上に金銭的な差が生まれる可能性が高い時代とも言えるのです。 そこで今回は投資とは何か、投手の種類やリスクなど、投資にまつわる基本的な考え方や疑問について解説していきます。 【40~50代からの投資デビュー ♯1】
1: 投資の基本的な考え方「時間に投資する」
そもそも投資とは、人生を豊かにするツールであり、育むものだと筆者は考えます。つまり、投資の基本的な考え方は、「長期的な視点」を持つことが重要になるのです。実際、株式市場は短期的には上下動が激しいものの、長期的には経済全体の成長に伴って上昇傾向が見られることが多いのです。 つまり長期間にわたり投資をするということは「時間に投資する」ことになるので、長期投資の最大のメリットである「複利の効果」を得ることが可能です。
2:複利の効果ってどんなこと?
複利の効果とは、得た利益を再投資することで、元本が雪だるま式に増えていくことを指します。例えば、初期投資額が100万円で年間5%のリターンが得られる場合、1年後には105万円になります。この105万円を再び投資すると、次の年には5%のリターンが元本105万円に対して計算され、約110.25万円になります。このように、利益がさらに利益を生むという仕組みが「複利の効果」です。 長期的な視点での投資は、複利の効果を活かす最も効果的な手段です。短期的な市場の変動に惑わされず、長期的な目標に向かってコツコツと投資を続けることで、複利の力が徐々にその真価を発揮し始めます。 これが貯金にはない、投資の大きな魅力です。