【中間管理職の苦悩】最もストレスがかかるのは課長に。一覧で「部長・課長の賃金差」を比較
役職ごとの平均賃金
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」を参考に役職ごとの平均賃金を紹介します。 ・部長級:59万6000円(男性60万4100円・女性52万1000円) ・課長級:49万800円(男性50万700円・女性43万800円) ・係長級:37万800円(男性38万2300円・女性33万5900円) ・非役職者:29万1100円(男性31万1900円・女性26万300円) 階級が一つ上がるごとに、平均賃金は約10万円増えるようなイメージです。 課長級の平均賃金は約50万円で、年収に換算すると約600万円となります。 しかし、先述したようにアンケート調査によると最もストレスがかかる役職は「課長級」でした。 収入が増えるメリットと、業務量が増えたり人間関係で苦労したりするデメリットを天秤にかけて、自分にとってよりよい選択をする必要があります。 年次主義の勤務先で働いている場合、本人が望んでいなくても課長級の役職に就くことがあります。 次の章では、その際の対処法について解説していきます。
望まずに管理職になってしまったときは
自分からは望まず、管理職になってしまったときはどのように対処すべきでしょうか。 ●自分の成長につながると肯定的にとらえる 課長というマネジメント能力が求められる役職に就いて、不安を感じるのは自然なことです。 しかし、自己成長の機会として捉えれば、前向きな姿勢で臨める可能性があります。 たとえば、部下のマネジメントを通じてコミュニケーション能力やチーム運営のスキル、リーダーシップのスキルが鍛えられます。 負担が重くなるのは確かですが、自分のスキルを高めて人材価値を向上できれば、キャリアアップの可能性も広がるでしょう。 ●信頼できる人に相談する 上司や先輩社員に信頼できる人がいれば、相談することで気が楽になる可能性があります。 直属の上司ではなく、違う部署の部長や上司であれば、比較的気軽に相談できるのこともあるのではないでしょうか。 管理職経験がある人に相談することで、実践的なアドバイスや失敗から学んだ教訓を得られるかもしれません。 ●荷が重いと感じたら早めに相談する 役職の負担が重いと感じたら、早めに上司や人事部門の担当者に相談しましょう。 一人で悩みやストレスを抱え込むと、精神的に消耗してしまう可能性があります。 問題が大きくなる前に対処すれば、勤務先も組織体制を維持しやすいでしょう。 必要に応じて、配置転換の希望を伝えてみてください。