【中間管理職の苦悩】最もストレスがかかるのは課長に。一覧で「部長・課長の賃金差」を比較
「中間管理職は大変そう」という印象を持っている方もいるのではないでしょうか。 一般的に役職に就くと収入が上がりますが、その分業務負担が重くなり生活に悪影響が出てしまう可能性があります。 ◆【写真4枚】役職別仕事上のストレス…はかり課長級が多い傾向に。実際「賃金」は平均でどれくらい? 今回は、中間管理職の中でもストレスを感じやすい役職や、具体的な収入のデータなどを最新アンケートを用いて解説します。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
最もストレスがかかる役職は「課長」
株式会社マイナビが全国1万4000人の社会人を対象に行った調査によると、仕事上で最もストレスを感じている役職は「課長級」でした(2024年7月18日公表)。 ・課長級:54.5% ・非管理職(主任級以下):51.6% ・部長級:49.7% 「職場で自分の意見は取り入れられている」や「職場の人間関係に満足感があった」「職場に自分が成長するように励ましてくれる人がいる」という問いに対して「あてはまる」「ややあてはまる」と回答したポイント数は、部長級と比べて10ポイント以上低い結果となっています。 課長級になると、職場内での発言力の低さや裁量の狭さに不満を抱えつつ、人間関係でも悩みやすい様子が見て取れます。 次の章では、職場において頭を悩ませる課題や悩み事について深堀りしていきましょう。
人間関係、昇進…中間管理職が抱える「悩み事」とは
日本GHCDコーチング協会が行ったアンケートによると「職場で最も頭の痛いことやご自身の課題、悩み事は何ですか?」という問いに対する回答は以下のようになっています。 ・人間関係(上司、同僚、部下、取引先、顧客対応、そのほか):28% ・チームマネジメント、状態:19% ・自分自身のマネジメント、メンタルも含めた健康状態:15% ・チームの業績、成果:12% 人間関係に関する懸念を抱えている人が最も多く、チームマネジメントや部下のフォローに関する悩みを抱えている人が多いことがわかります。 株式会社マイナビの調査では、年代が上がるほど昇進意欲は減少傾向にあり、男性40歳代・女性30歳代の層では「昇進したくない」割合が「昇進したい」を上回る結果となりました。 普段の業務を通じて課長が苦労している様子を見て、「あのポジションはきつそう」という印象を持っているのかもしれません。 しかし、役職に就けば役職手当が支給される企業も少なくないと考えられます。 次の章で、給与に関する詳しい数値をみていきましょう。