スカーレット・ヨハンソンの抗議を受けて、ChatGPT音声の一部を利用停止:そっくりだけど、違う声
OpenAIの言い分
あまりに「声がそっくりだ」と話題になったことが理由なのか、AIの声についてはOpenAIも声明をだしています。 いわく、業界大手のキャスティング&ディレクターのプロと一緒に、400を超える候補者から5つの声を選んだのだと。また、AIの声は故意に有名人の声を真似るべきではないと考えており、Skyの声はスカーレット・ヨハンソンの声真似ではなく別のプロの俳優であり、その俳優の自然な話し方であると。 この声明が出されたのは、ヨハンソンさんが声明を発表する前でした。
真似した声と似ている声
Skyの声を担当したのは、ヨハンソンさんのモノマネをしているわけではなく、たまたま声や話し方が似ている別の誰かさんです。つまり、誰かが故意に真似た声ではないというOpenAIの言い分は正しいことになります。 もし、オーディションでヨハンソンさんに似ている声の持ち主を探し、1番似ている人を選んだとしても、それは声真似ではありません。だって、選ばれた俳優Aさんの自然なそのままの声なんですから。 たとえ、過去に第一希望である本人にオファーして断られていても。アルトマン氏が、発表直前に「her」とSNSに意味深ポストしていても。
ディープフェイクが問題視される今だからこそ守られるべきこと
ヨハンソンさんは、OpenAIがどのようにSkyの声を作ったのか、そのプロセスを詳細まで提供するよう求めています。 「ディープフェイクと取っ組みあい、自分の特徴や仕事、アイデンティティを守らねばならない今の時代において、この問いは確実に明らかにされるべきものだと考えます」 SAG-AFTRA(映画俳優組合・米テレビ・ラジオ芸術家連盟)もこの件に関して声明を出しており、ただちに利用停止したOpenAIの姿勢は評価するとともに、声を挙げたヨハンソンさんを称賛し、彼女の言い分、権利を支持することを明らかにしています。 Source: NPR
そうこ