カッパの絵で知られる漫画家・清水崑没後50年 出身地長崎市で特別企画展、原画や写真など80点
愛嬌(あいきょう)あるカッパの絵で知られる長崎市出身の漫画家、清水崑(1912~74)の没後50年に合わせた特別企画展が同市中小島1丁目の清水崑展示館(中の茶屋)で開かれている。原画や写真など約80点を展示している。 展示されている代表作「かっぱ川太郎」 清水は同市銭座町(現天神町)出身で、高校卒業後に上京。街頭で似顔絵を描きながら生計を立て、雑誌の挿絵や新聞の政治漫画などを手がけた。カッパをモチーフにした漫画「かっぱ川太郎」「かっぱ天国」などが人気を集め、代表作となった。 今回の企画展「筆をかついで 清水崑の軌跡」は、展示内容を変更しながら本年度中に3回開催する特別展の第1弾。清水が描いたカッパ漫画の原画や作品をはじめ、政治漫画、著名人の似顔絵などを展示。本人の人柄が伝わるような写真や自画像といったゆかりの品も並べている。 企画した市文化財課の倉田法子さんは「修正の跡が残る原画もある。子どもから大人まで楽しんでもらえる内容なので、ぜひ足を運んでほしい」と呼びかけている。 7月7日まで。開館時間は午前9時~午後5時(月曜休館)。入館料は一般100円、小中学生50円。清水崑展示館=095(827)6890。