小児科医の数は44番目だが子どもの救急受診の割合は全国一 小児救急医療ひっ迫で医師会などが会見
小児の救急医療体制がひっ迫していることから、県医師会などが救急診療の適正利用に協力を求めました。 【写真を見る】小児科医の数は44番目だが子どもの救急受診の割合は全国一 小児救急医療ひっ迫で医師会などが会見 沖縄県医師会・田名毅会長 「夜間の救急外来が非常に混雑している状況が続いており、これにより、本当に緊急を要する患者さんへの対応が遅れることが懸念されています」 医療関係者と県は26日に記者会見を開き、ひっ迫する小児救急医療の現状を説明しました。 県内の小児医療体制は、子どもの数など地域ごとの医療ニーズを踏まえた厚生労働省の指標で全国44番目と小児科医の少なさが際立っている一方で、休日や夜間に救急を受診する子どもの割合は全国一多くなっています。 また、今年4月にはじまった働き方改革による人手不足も追い打ちをかけ、県立中部病院では当直可能な小児科医は現在4人のみで、他の科の医師の力を借りながら24時間の診療体制を維持している状況だということです。 こうした状況をうけて、県医師会などは、症状が軽い場合は翌日の通常診療時間内にかかりつけ医に相談することや、子ども医療電話相談「#8000」を利用するなどして、救急の受診を控えるよう県民に協力を求めました。
琉球放送