〈ウォルズ副大統領候補の実力は?〉売りは「中西部の気さくで平凡なアメリカ市民」、ハリスを後押しする訴求力とは
副大統領候補が勝敗を分ける可能性
そのバンス候補はこれまで、ウォルズ氏が副大統領候補同士のTV討論会開催を呼びかけてきたのに対し、沈黙してきたが、ようやく15日になって申し出受諾を表明、結局二人は10月1日、CBSテレビ司会で激論を戦わせることになった。 バンス氏としては、この討論会でなんとかこれまでの不評と劣勢を挽回したいところだが、ウォルズ氏は永年の連邦議会議員としてのキャリア、そして現職知事としての弁舌にもたけているだけに、楽観は許されない。 例年の米大統領選では、副大統領候補の注目度は決して高くはなかった。しかし今回はとくに、接戦州における得票数の数パーセントの差が勝敗を決するといわれている。 それだけに、ウォルズ民主党副大統領候補、バンス共和党副大統領候補補のいずれが、これらの州でどれだけ票の上積みに貢献できるか、あるいはそのマイナス要素になるのかが重大な意味を持ってくる可能性がある。
斎藤 彰