実母は「結婚したことさえ知らなかった」…「紀州のドン・ファン事件」須藤早貴被告の闇 “55歳年上”に嫁入りの真相 “親の脛”でホストクラブ通いも
9月12日に和歌山地裁で始まった、注目の公判。「紀州のドン・ファン」こと野崎幸助氏を殺害した容疑で2021年に逮捕された、妻・須藤早貴被告の裁判員裁判である。被告は無罪を主張。一方の検察側は計28名もの証人を立たせる構えで、「全面対決」の様相となっている。 【写真】ホストクラブ通いも好きだった早貴被告 早貴被告に関しては、生い立ちや専門学校卒業後の生活ぶり、野崎氏との結婚の経緯など、その過去には謎に包まれた部分も少なくない。野崎氏の怪死直後、「週刊新潮」誌は、実母や同級生、知人にインタビューをし、その一端を明らかにしている。当時の報道を振り返り、改めて早貴被告の闇に迫ってみよう。 (「週刊新潮」2018年6月14日号の記事の一部を再編集しました) ***
「55歳差」の壁を乗り越えて結ばれた矢先に夫が怪死。妻の須藤早貴被告(28)は「紀州のドン・ファン」こと野崎幸助氏(享年77)との邂逅を果たすまで、一体いかなる人生を辿ってきたのであろうか――。 須藤早貴被告のルーツを探ると、出身地は北海道札幌市。5人家族で、医療関係の仕事に従事する両親、3つ年上の姉と2つ年下の弟がいる。
地元の小、中学校を経て、入学したのは偏差値が45前後の公立高校だった。 高校の同級生によると、 「僕らの学校はヤンチャなところで、チャラい格好の生徒が多かった。でも、彼女は黒髪ストレートで、純朴なタイプ。勉強はあまり出来る方ではなくて、運動も嫌い。休み時間はだいたい少女漫画を読んでいました。卒業式の日に、彼女が茶髪で登校し、みんなにからかわれると、“こんな見た目だけど”と、おどけていた。高校時代、交際している相手とかはいませんでした」
ホストクラブ遊び
高校卒業後、札幌市内にある2年制の美容専門学校に進学する。 「早貴さんは専門学校に入ってから、マンションで一人暮らしをしていました」 とは、須藤被告と同じ美容師科だった生徒。 「飲み歩くのが好きで、すすきののホストクラブにもよく通っていた。“昨夜もシャンパンを抜いちゃった”と話してましたよ。海外にもしょっちゅう行っていて、イタリアやフランス、ドバイでの写真などをツイッターにアップしたり。“親の脛齧(すねかじ)りでしょうがないね”とクラスメートの間でも言われていました。2年の終わりごろから学校に来なくなりましたけど、どうにか卒業はしたようです」 純朴なタイプだった須藤被告が、わずかな間にホストクラブ遊びを覚えたようなのだ。 実は、和歌山県警はそのホスト人脈も捜査しているという。 県警関係者の話。 「2018年5月26日に行った野崎さん宅への最初のガサで、奥さんと家政婦のケータイも押収した。2日後には返し、さらに、1日経って、再び押収。2人の手元にケータイが戻ってから、いの一番に誰に連絡を取るのかなどを知りたかったからです」 そして、2018年6月2日の須藤被告の「新宿マンション」の家宅捜索の日に、2度目の返還をしたという。 「手間隙かけたのは、誰と親しく、また、そのなかに覚醒剤を入手できるような人物がいないか、洗い出そうとしたわけです。その過程で分かったのですが、奥さんは少なからず、ホストとの付き合いがあったみたい。もちろん、そのホストらは捜査すべき人物にピックアップされ、事件とのかかわりがないか調べることになります」(同)