Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング17位。育成+補強は大成功!? 凄まじい巻き返しを見せたのは?
サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングを順位ごとに紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。
17位:京都サンガF.C.(179) 2024リーグ戦成績:14位(J1) 2024シーズンホームグロウン人数:8人(11位タイ) 2024リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:13,535人(17位) 2023年度営業収益:約33億9300万円(18位) 2021シーズンにJ2で2位となり、12年ぶりにJ1に復帰した京都サンガF.C.は、2022シーズンは熾烈な残留争いの末に最終節でJ1残留を果たし、2023シーズンは1試合を残して残留を決めた。2024シーズンでは一時最下位に沈む危機的状況にあったものの、後半戦で巻き返しを見せ、最終的に14位でフィニッシュした。 残留の原動力となったのは、シーズン途中に加入したFWラファエル・エリアスだ。リーグ戦15試合11得点の大活躍で京都を救った。6月にゼネラルマネージャーに就任した大熊清の手腕が光ったとも言えるだろう。 2024シーズンの1試合平均観客数は13,535人でリーグ17位。昨シーズンの13,229人から微増となった。特に後半戦の盛り上がりが観客動員数を押し上げ、第31節のガンバ大阪戦では20,323人の観客を動員し、サンガスタジアム by KYOCERAのスタジアムレコードを更新した。 2023年度の営業収益は約33億9300万円でリーグ18位。前年度から約1億500万円増加しているものの、収益規模ではJ1の下位に位置する。 ホームグロウン選手は8人で、U-23日本代表の一員としてパリ五輪に出場したMF川﨑颯太を筆頭に、FW平賀大空、MF福岡慎平と若手有望株が多く在籍していることは強みだ。 2024シーズン後半戦の巻き返しにより、育成選手と補強選手が噛み合えばJ1で競争力を発揮できることを証明した。この良い流れを2025シーズンに持ち越し、さらに成績を向上させるための基盤を築いていきたいところだ。
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