【MotoGP】バスティアニーニ、好調イギリスGP勝利も今季でクビ……「ドゥカティの決断は理解できない。尊重はするけど」
MotoGPイギリスGPでスプリントと決勝を共に勝利する活躍を見せたエネア・バスティアニーニ。彼は今シーズン限りでの放出を決めたドゥカティの判断が理解できないと語った。 【リザルト】MotoGP第10戦イギリスGP 決勝レース結果 バスティアニーニは2023年シーズンにドゥカティのファクトリーチームに昇格。しかし怪我とマシンの適応に苦しんでいる間に2023シーズンを終えてしまった。 そして2024年、ホルへ・マルティンとマルク・マルケスによるファクトリー昇格争いが激しくなり、バスティアニーニは蚊帳の外状態となった。 ドゥカティは最終的にマルケスの起用を決めたが、その代償としてマルティンはアプリリアへ移籍。バスティアニーニもKTM・テック3へと移籍を決めた。 しかしクビの決まったバスティアニーニはここに来て活躍している。後半戦最初のイギリスGPでは予選3番手を確保するとスプリント、決勝レースで共にマルティンやチームメイトのフランチェスコ・バニャイヤを破って優勝。チャンピオン争いの可能性を残すランキング3位にまで上昇してきた。 バスティアニーニの離脱を惜しんだり、ドゥカティの判断に疑問を呈したりする声もSNSなどで散見されるが、本人はどう思っているのだろうか? ドゥカティによるクビの判断は間違いだったのかと尋ねられたバスティアニーニは、こう答えた。 「ドゥカティの決断については理解できない。彼らは僕やホルへのようなライダーを失うことになるんだからね。でも、彼らの決断は尊重するよ」 「昨年、僕は多くのレースを欠場してしまった。マレーシアでは勝つことができたけど、体の状態は良くなかった。2024年型で迎えた今年は最初からよりいい感じで、結果もレースごとにどんどん良くなっていった」 「前半戦では自信が無い部分もあって、いくつかの問題を解決しようとしていたけど、今は自信があるよ」 「僕には今年、素晴らしいチャンピオンシップを送るチャンスがあるし、来年もそうだ。どうなるか様子を見てみよう。ドゥカティとは一緒ではなくなるけど、こういうことも起こるものだ」
Ben Hunt