Zaif、ビットコインステーキング展開へ──バビロンプロトコル活用
暗号資産(仮想通貨)取引所のザイフ(Zaif)は12月25日、ブロックチェーン開発のBfluxと共同でBabylon Bitcoin Stakingプロトコルを活用した新サービスの開発プロジェクトを開始すると発表した。 Babylon Bitcoin Stakingプロトコルは、ビットコイン(BTC)ホルダーに対してステーキング報酬を提供する新しい仕組みだ。従来、ビットコインはプルーフ・オブ・ワーク方式を採用しており、ステーキングによる収益獲得は不可能とされてきた。 しかし、本プロトコルはPoSチェーン、L2、Data Availabilityレイヤーなどの分散型システムを活用することで、ビットコインを保有したまま報酬を得ることを可能にする。 特筆すべき点は、セルフカストディ(自己管理)型の仕組みを採用していることだ。これにより、Zaifは顧客のビットコインを第三者に預託することなく、高い安全性を維持しながらステーキングサービスを提供できる。 なお、Babylon(バビロン)チェーンの共同創設者兼CTOのフィッシャー・ユー氏は、10月に開催されたN.Avenue Clubのラウンドテーブルにおいて、ビットコインのネイティブユースケースについて言及している。 ユー氏によれば、ビットコインの本質的なユースケースは「保有」と「決済・支払い」のみであり、レンディングやブリッジ(カストディ)は第三者が関与する点で真のユースケースとは言えないとの見解を示した。その上で、現在バビロンには15億ドル(約2360億円、1ドル=157円換算)相当のビットコインが集まっており、ステーキングが「ビットコインの3つ目のネイティブユースケース」として確立しつつあると説明している。 |文:栃山直樹|画像:リリースから
CoinDesk Japan 編集部