京産大が4連覇へ ハードタックルのFLコンビ&辻野・共同主将がスタメン復帰/関西Aリーグ
関西大学ラグビーAリーグで3連覇中の京産大は28日、天理大との最終戦(30日、花園ラグビー場)の出場メンバーを発表した。ともに5勝1敗の勝ち点25。勝てば、チーム最長を更新するリーグ4連覇となる重要な一戦となる。 京産大は前節の関学大戦(17日)では後半だけで4トライを奪われ、完敗(●21-45)。OBで元日本代表SOの広瀬佳司監督は「相手のプレッシャーを受け、自分たちのやりたいことができなかった」と分析し、「ディフェンスで相手に重圧をかけられる」としてハードタックルが持ち味の日吉健(4年)、伊藤森心(3年)の両FLを先発に抜擢した。 昨季の天理大戦にも出場している日吉は「僕らがディフェンスの脅威になる」ときっぱり。松山聖陵高から一般入試で京産大に進み、Aチーム(1軍)まではい上がった伊藤は「僕が求められているのはディフェンス、誰もやりたがらないハードなタックル、ブレークダウン。そこは京産大の『7番』として引いてはいけない」と闘志を燃やす。 また、指揮官はリーダーシップに期待し、けがや調子を落としてここ2戦はリザーブに回っていたCTB辻野隼大・共同主将(4年)を先発に復帰させた。 辻野共同主将は「泥臭くハードワークし、1センチでも前に出るとか、つかんだ相手を離さないとか、気持ちが見えるプレーをどれだけできるか」と勝負のカギを語った。「(個人としては)チームで一番、体を張る。チームを勝たせることが僕の役割」と力を込める。 関学大戦の敗戦は2021年春に就任した広瀬監督、現役部員にとってリーグ戦では初の黒星となった。だが、チームが引き締まり、指揮官、辻野・共同主将とも「負けて良かったと思う」と口をそろえる。悔しい敗戦を飛躍の糧に。天理大戦がその最初の戦いとなる。(月僧正弥)