角田裕毅、ペナルティとミスで入賞はならず「フラストレーションが溜まったレース。今後のために検証が必要」F1第19戦
2024年F1アメリカGP決勝で、RBの角田裕毅は10番グリッドからスタートし、14位という結果だった。 【写真】2024年F1第19戦アメリカGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)とバトルをした角田裕毅(RB) ジョージ・ラッセル(メルセデス)がピットレーンスタートになったことにより、角田はひとつ繰り上がって10番グリッドから、ミディアムタイヤでスタート。1周目に8番手に上がり、17周目にセルジオ・ペレス(レッドブル)に抜かれた後、18周目にハードタイヤに交換した。 レース後半を17番手からスタート。アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)とバトルをし、オーバーテイクしたものの、角田はアルボンをコース外に押し出したと判断され、5秒のタイムペナルティを科された。 スチュワードはこのペナルティについて、次のように説明している。 「ドライビング・スタンダード・ガイドラインにおいて、インサイドからオーバーテイクする際に、ドライバーは他車をコース外に押し出してはならず、追い抜かれる車両に対して、公平で適切な幅を残さなければならないとされている。今回のケースではこれが行われなかった」 「しかし意図的にコース外に押し出したわけではなく、22号車のドライバー(角田)は常に車両をコントロールしていたと、スチュワードは判断、軽減措置として、標準の10秒ペナルティではなく、5秒のペナルティを科すことを決めた」 他車のピットストップなどにより、40周目には11番手を走行していた角田だが、スピンを喫し、14番手に後退。最終的にその位置でフィニッシュし、後方に大量のギャップを築いていたため、5秒加算後も14位を維持した。 テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは、角田のレースを次のように振り返った。 「裕毅のレースでは、ほとんどのドライバーと同じく、ミディアムタイヤでスタートするという、一般的な戦略を採った」 「序盤、彼はミッドフィールドの先頭を堅実に走っていたが、その後、ペースが少し落ち始め、後方からのプレッシャーもあったため、我々が望んでいたよりも少し早いタイミングでピットストップを行わざるを得なかった」 「さらに、ハードタイヤを序盤に管理しなければならなかったことが加わり、彼はレース中盤に少し後退した。その後、プッシュしたものの、残念ながらアレックスをオーバーテイクした時のことで5秒のタイムペナルティを受け、ピエール(・ガスリー/アルピーヌ)を抜こうとしていた時にはスピンを喫した。そのため、レース終盤に1ポイントをかけてポジション争いをすることはできなかった」 ■角田裕毅(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チーム) 決勝=14位(55周/56周) 10番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード タフでフラストレーションが溜まるレースでした。ミディアムタイヤでスタートし、1ストップで走りました。他のドライバーたちは、僕とは異なり、ハードタイヤでスタートし、ファーストスティントを長めに走り、その後、新品ミディアムを履くという戦略を採っていました。何かをもっとうまくできた可能性があったのかどうか理解するため、そして将来に向けて学習するためにも、検証する必要があります。 残念ながら僕はレース後半にミスをしてしまいました。ターン1でコントロールを失ってスピンし、それも僕たちのレースにとってよくありませんでした。とても奇妙な瞬間で、あの時何が起きたのか分かりません。それについても調べる必要があります。 この後すぐに次戦メキシコがあるので、もっと強くなって戻ってきます。 [オートスポーツweb 2024年10月21日]