ふるさと納税、年末駆け込み前に押さえる「6つ」のお得ポイント解説
「ふるさと納税」で全国各地の自治体に寄付をし、肉や魚介、果物、米などの特産物を返礼品として申し込む人はますます増えている。お得な返礼品を狙い、ふるさと納税を年末までにフル活用するにはどうすればいいのか。2024年の注目ポイントや、得するためのテクニックを解説する。 【関連画像】必ず使う日用品や普段の食事用の食材を返礼品として受け取れば、家計の一助になる。トイレットペーパーやティッシュペーパーなど大容量品の紙製品は特に人気が高い。値上がりが最近目立つ米やタコなども狙い目だ ※日経トレンディ2025年1月号より。詳しくは本誌参照 人気を年々高める「ふるさと納税」。2023年には利用者数が年間1000万人を超え、寄付総額も同1兆円を初めて突破した。24年には同1.2兆円規模まで膨らむ見通しだ。 23年10月に自治体に求められる経費ルールが厳格化された影響で、一部の返礼品で寄付額を上げたり、内容を縮小方向で見直したりといった動きがしばらく続いた。それでも、「やれば必ず得になる」ということに変わりはなく、ふるさと納税で肉や魚介、果物、米などの返礼品を申し込む人はますます増えている。 自治体に寄付した金額のうち大半が所得税・住民税から控除され、自己負担は実質2000円で済む。それで様々な返礼品が手に入るため、お得さは抜群だ。24年の寄付額が自己負担2000円で済む上限額(所得水準や家族の扶養状況などにより異なる)にまだ達していない人は、お得な返礼品を狙い、ふるさと納税を年末までにフル活用したい。 【24年の注目1】日常使いの返礼品でインフレ対抗 24年に注目度を高めているのが、「日常使い」の返礼品だ。大容量のトイレットペーパーやティッシュペーパー、水・飲料、調味料などが代表的。近年のインフレによる生活コストの上昇を受け、「日常的に使うものを返礼品として手に入れて、家計の助けにする利用者の動きが目立っている」(ふるさと納税サイトの「さとふる」)。 日用品だけでなく、店頭で最近値上がりしている米や魚介(タコ、サケなど)、野菜といった食材の返礼品も人気を集める。 【24年の注目2】防災グッズで自然災害に備える また、年始から地震や豪雨などの自然災害が相次いだことで、防災グッズの返礼品が選ばれるケースも増えている。非常食や長期保存水、簡易トイレ、携帯型ソーラーパネルなどだ。 災害への備えを意識して、ご飯パックやレトルト食品などを頼んでストックする人も多いようだ。そうした防災関連の返礼品の選択肢も、このところ増えている。 【24年の注目3】後から選べる返礼品を有効活用 年末までに返礼品をじっくり選ぶ時間がないという人は、後から選べる返礼品が便利。とりあえず寄付をして、その自治体のポイントやチケットを入手しておき、後で時間があるときに返礼品を選んで、ポイントやチケットと交換する仕組みだ。 さとふるは24年に「さとふるのあとから選べるお礼品」を開始。他のサイトでも「ふるなび」の「ふるなびカタログ」や「ふるさとチョイス」の「チョイス公式ポイント」などがある。これなら年内にポイントやチケットを入手して、次の年に返礼品に交換してもOK。忙しい時期の寄付や、返礼品の受取時期を調整するのにも便利だ。サービス対象の自治体はサイトによって異なる。