センバツで見つけた「夏が楽しみなドラフトの逸材」
野手では、捕手に好素材が目立ち、大阪桐蔭の松尾汐恩捕手、花巻東で4番を任された田代旭捕手の2人をリストアップした。 「松尾は途中遊撃に入ったほどの俊敏性があり、1球、1球、打球に反応している姿勢が素晴らしい。田代は、馬力があって強肩でキャッチングもいい。打てる捕手として期待が持てる。2人共に夏までにどう成長してくるかが楽しみになる」 また大阪桐蔭の強肩&俊足のセンターで市立和歌山戦では一発も放った海老根優大外野手、ショートと投手の両方をこなす浦和学院の万能の金田優太が評価された。金田は打率.667で和歌山東戦ではライトスタンドにホームランも放っている。 「海老根は外野手に必要な条件を兼ね備えている。パンチもあるし、守備の打球判断にセンスを感じる。金田は逆方向に打てる天性の柔らかさがあり。ストレートを狙って変化球を左中間に返すこともできる。オフに背が伸び体重も増えて飛距離もアップした。彼もまたノビシロのある選手で、夏に向けて成長すればドラフトでおもしろい存在になるだろう」 松井氏がリストアップした選手のうち何人かは準決勝に登場する。その1球、1打席が経験となり成長につながるだろう。ドラフト候補が夏までにどこまで進化するのかに注目したい。