【伊原春樹コラム】1年で契約解除された楽天・今江敏晃監督。監督を将棋のコマのように軽く扱ってはいけない
最終戦セレモニーでファンの声援に応える今江監督[写真=井田新輔]
【伊原春樹の野球の真髄】 今季は就任1年目の巨人・阿部慎之助監督、ソフトバンク・小久保裕紀監督がチームをリーグ優勝に導いた。特に小久保監督は2002年西武監督時の私と15年ソフトバンク・工藤公康監督が記録した新人監督最多90勝を更新する91勝をマーク。記録は破られるためにあるものだから、小久保監督には素直に拍手を送りたい。 その一方、今季限りでチームを去ることになった指揮官もいる。阪神・岡田彰布監督、オリックス・中嶋聡監督が退任することになった。奇しくもこの両者は昨年、リーグ優勝を果たし、クライマックスシリーズ(CS)を勝ち抜き、日本シリーズを戦った指揮官だ。さらに、西武はシーズン中に松井稼頭央監督が交流戦前にして休養(実質は解任だろう)、その後は渡辺久信GMが監督代行を兼任したがチーム状態が上向かずに最下位に。シーズン終了後には松井監督、渡辺監督代行が今年限りで退団することが決まった。 楽天は今年からチームを率いることになった今江敏晃監督が豊富と言えない戦力をうまくやり繰り。12球団最年少の40歳監督が指揮の下・・・
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週刊ベースボール