【小笠原道大コラム】引退したときのこと「中日での2年目、体が『引き際』を感じました」
2015年9月21日の巨人戦[ナゴヤドーム]にて
【ガッツのフルスイング主義】 前回のコラムでは、今季引退した選手について書きました。今回はその流れで、私自身の引退にまつわる話を付け加えておきたいと思います。 24歳でプロ入りし、日本ハムで10年、巨人で7年。不惑(40歳)を迎え、巨人で構想外となっていた私は、この時点で引退しても仕方のない状況でした。それでも私自身は、「まだ自分は現役でできる」と信じていました。そこで2度目のFA宣言をし、中日移籍が決まったわけです。巨人で結果を出し、認められたからこそ、自分の意志を貫いて、現役を続ける道を選ぶことができた。「自分で引き際を決められる」ことは、結果を出した選手に対するご褒美のようなものかもしれません。 2014年、15年の2年間、中日のユニフォームを着たのち、私は19年間の現役生活に別れを告げました。その2年間の中でもう一度、一軍に自分の居場所を見つけることができ、本当に良かったと思います。 加えて、中日に移籍してから自分の体とプレーについて、再認識した部分がありました。年齢とともに体は衰え・・・
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週刊ベースボール