【小泉恵未コラム】これぞアメリカ競馬の祭典!最後はなんと女子トイレでのカラオケ&ダンス大会 コエミのブリーダーズC観戦記
これぞアメリカ競馬の祭典! 観客のカラフルで気合の入ったスーツやドレス、そして人々のパワフルさが、競馬場に一体感をもたらしていました。開催の終わりには何と、女子トイレでみんなでカラオケ大会。手洗い場が広いので、鏡を見ながら知らない人同士でダンシングクイーンを歌い踊りました。この雰囲気、嫌いじゃないぞー。 今年のブリーダーズCは、日本馬19頭にとって大変厳しい戦いとなりました。最先着はターフに出走したローシャムパークの2着。最後方からの猛追を見せるも、首差及ばず。カメラマンたちとゴール前で「惜しいなぁ」とつぶやきました。3着だったシャフリヤールについて藤原調教師は「3、4コーナーのタイトなコーナリングが難しく、ちょっと出られなかったので。あそこは2着のルメールのような感じを予想していたが、あれで回れたらもっと際どかっただろう。でも(C・デムーロは)うまく乗ってくれた。6歳になってまだパフォーマンスが落ちずにいるのは馬に感謝。経験値がものを言う世界レース。もうひとレースどこかで走らせたい、そんな馬」と称賛しました。 クラシックに出走したフォーエバーヤングは3着。矢作調教師は「力を出し切ったレースだったので残念だが、やり切ったなという思い。晩成だったリアルスティールの産駒だし、古馬になってもっと良くなっている。この世代は非常に強い世代だと思うのですが、そのトップに立ちたいという思いは変わっていないです」とさらなる挑戦への思いを語りました。
2024年は中東やアジアなどで大勝利を挙げる日本馬を取材してきましたが、”世界の競馬はそう甘くはない”と、マスコミも競馬ファンも、改めて実感させられる結果となったのではないでしょうか。来年もブリーダーズCはデルマー競馬場で開催されます。さらに強くなった日本馬で、借りを返しにいきましょう。(フリーアナウンサー)
中日スポーツ