1150年祝う慶讃大法要…醍醐寺、入山料撤廃も
真言宗醍醐派総本山・醍醐寺(京都市伏見区)の開創1150年 慶讃けいさん 大法要は、中日の16日、最も華やかな「庭儀(ていぎ)舞楽大曼荼羅供(だいまんだらく)法要」が営まれた。壁瀬 宥雅ゆうが 座主が導師の大 阿闍梨あじゃり となり、約35人の僧侶らとともに境内を行道し、節目の年を厳かに祝った。 金堂に金剛界、胎蔵界の両界曼荼羅を掛け、真言宗各派総大本山の代表らが見守る中、壁瀬座主が開祖・理源大師聖宝(しょうぼう)の遺徳をたたえる「表白」を読み上げた。金堂前の特設舞台では、舞楽の舞も披露された。
山上の上醍醐と麓の下醍醐からなる寺は、発祥の地・上醍醐の再興を目指し、大法要に合わせて入山料600円を撤廃した。また、真言密教と修験道、南都六宗の一つ「三論宗」の三つの法流を伝えており、奈良・東大寺の僧侶も参加して三論宗の法要「竪義会(りゅうぎえ)」(14日)なども行い、18日に結願を迎える。