菊池雄星は3年96億円、菅野智之は1年16億7000万円と算出!米サイトがFA選手の契約金額を予想
米スポーツメディア『The Athletic』は11月4日、今オフのフリーエージェント(FA)選手の契約総額を予想する特集記事を掲載した。日本人選手ではアストロズからFAの菊池雄星が3年総額6300万ドル(約96億円)、巨人から海外FA権を行使してのメジャー挑戦を表明している菅野智之は1年契約で年俸1100万ドル(約16億7000万円)と予想された。 【動画】巨人の大エース・菅野智之の「歴史的な」奪三振シーン 日米ともに全日程が終了し、日本では5日からFA権の行使期間を迎える。菅野は2020年オフにポスティングシステムを申請してメジャー挑戦を目指したが、その際には交渉が不調に終わっていた。それ以降の3シーズンは不本意な成績が続いていたが、今季は24試合で15勝3敗、防御率1.67と見事に復活。チームを4年ぶりのリーグ優勝へ導き、ついに海を渡る。 日本の複数メディアによると、菅野の今季年俸は推定で4億円。単年契約で1100万ドルという数字は、近年の高騰したメジャー市場においては一見寂しいものにも映るが、その実情は年俸約16億7000万円への4倍増と、金額的にもアメリカンドリームと言える数字が予想されている。 菊池は2022年からブルージェイズと結んでいた3年総額3600万ドルの契約を、7月にアストロズへトレード移籍した今季で終えた。特に評価されているのが移籍後の投球内容だ。10試合に先発して5勝1敗、防御率2.70で地区優勝に貢献した。こちらも契約条件が倍近く跳ね上がる予想。今季までの平均年俸は1200万ドル(約18億円)だったが、『The Athletic』の予想では同2100万ドル(約32億円)となった。 菊池は来年6月に34歳を迎える。そんな34歳シーズンからの契約の物差しに、柳賢振が2020年に33歳シーズンからブルージェイズと結んだ4年総額8000万ドル、またクリス・バジットが2023年に34歳シーズンからブルージェイズと結んだ3年総額6300万ドルを、根拠とする数字に挙げた。 今オフのFA市場で最大の大物とされているヤンキースのフアン・ソトは、12年総額5億4000万ドル(約820億円)と予想。昨オフに大谷翔平がドジャースと結んだ史上最高額の10年総額7億円(約1064億円)には及ばないものの、それに次ぐ大型契約が誕生すると読んでいた。最大の根拠はまだ26歳を迎えたばかりとソトが若いことだ。長期契約、大型契約には若さこそが何よりのウリとなる。 10月11日に35歳を迎えた菅野は、来年は36歳シーズンとなる。同サイトが単年契約と予想したのも、投球内容自体よりも、年齢的な問題が根拠にされたとみられる。交渉期間が限られ、所属元球団への譲渡金も考慮しなければならないポスティングシステムと異なり、今回はFA選手として交渉に臨めるのは大きな追い風。どんな契約で「オールドルーキー」が海を渡るのか、その条件も今後注目されていきそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]