インカレ4連覇の主力メンバーが新天地での抱負を語る 中央大ハンドボール部が会見
第67回全日本学生ハンドボール選手権大会(インカレ)で4連覇を果たした中央大学のハンドボール部が12月20日、会見を開いた。国内最高峰のリーグHのチームに加わる蔦谷日向(4年、大阪体育大学浪商)、髙橋侑吾(4年、昭和学院)、扇谷蓮(4年、氷見)が、新天地に向けた抱負を語った。 【写真】会見で質問に答える中央大学ハンドボール部の主力メンバー
秋リーグにそろったベストメンバー
今年の中央大ハンドボール部は、シーズン序盤にエースの泉本心をドイツリーグに派遣するなど、主力を欠いた中での戦いとなり、関東春季リーグ戦は6位。一方、ベストメンバーがそろった秋季リーグでは19回目の優勝を果たし、全日本インカレは決勝で大阪体育大学に37-35で競り勝って4連覇を果たした。 会見では、実方智監督が「秋リーグは接戦に次ぐ接戦で優勝できました。インカレまでの1カ月間で、反省を生かした練習をして、相当チーム力がつき、選手が頑張って4連覇という偉業を達成できました」と今シーズンを振り返り、インカレ5連覇への決意を新たにした。また、中央大ハンドボール部の活動を支えていくために、一般社団法人を設立することも明かした。今後、寄付金やスポンサー企業を集めるほか、ファンクラブを設立。「少しでも、ハンドボール人口を増やしたり、認知度を上げたりしていきたい」と語った。
「故郷・大阪でのプレーが楽しみ」
アルバモス大阪への加入が決まった蔦谷は「出身が大阪ということもあり、小さい頃から大阪の実業団でプレーすることが夢でした。故郷の大阪に帰ってプレーできることがすごく楽しみ」と喜びを語った。入団後の目標に聴かれると、チームが下位に位置していることに触れて「厳しい状況ですが、チームの勝利に一つでも貢献したい」と話した。
「厳しい戦いで自信」
蔦谷と同じアルバモス大阪に入団する髙橋は、小柄でありながらスピードを生かした機動力が持ち味。インカレ決勝ではチーム最多得点をあげ、優秀選手賞も受賞した。4年間を振り返って印象に残っている試合として、延長戦の末に優勝した2年次のインカレ決勝を挙げた。「それまで決勝という舞台に立つことがなく緊張しました。厳しい戦いだったけど、活躍できて自信をつけることができました」
「高いレベルの練習で刺激」
扇谷は、地元・富山の氷見市で活動する富山ドリームスに内定。「小さい頃から憧れていた舞台でプレーできることを楽しみにしています。中央大学は部員全員のレベルがとても高く、とても良い刺激を受けながら練習に取り組むことができました」と語り、後輩に対して「5連覇に向けて、自分たちよりプレッシャーがかかると思いますが、ハンドボールを楽しむことを忘れないで頑張ってもらいたい」とエールを送った。