吉祥寺の「ケーニッヒ」で1000円のホットドッグを味わう至福 海外でも多くの賞を受賞している実力店 久住昌之・するりベント酒
【久住昌之 するりベント酒】 小腹が減って、吉祥寺の「ケーニッヒ」でホットドッグを買ってきた。駅から井の頭公園に向かう弁天通りにある。本店は小金井にあって、ここは支店。小金井の本店の方でハム・ソーセージ・肉惣菜を作っている。その製品は海外でも多くの賞を受賞している実力店だ。 夏の午後、ひと仕事終えて時間がある時など、吉祥寺のケーニッヒの店内で、ドイツビールとホットドッグ一本、というのは最高のひとときだ。今年は一度もその機会はなかったが。 さて、久しぶりにボクがチョイスした一本は(ソーセージもパンも選べる)、チューリンガーという、ハーブを混ぜ込んだ白ソーセージを、もっちりとしたラウゲンパンに挟んで焼いたもの。マスタードとケチャップ、両方かけてもらう。さらに自家製ピクルスをトッピングしてもらった。これで1000円。ちょっと高いけど、確かにうまいのは知っている。 さてまだ温かいうちに仕事場に持って帰って、すぐさま仕事机で食べることにした。冷蔵庫から貰い物のエチゴビールの缶を出してプシっと開ける。 パンから大きくはみ出したソーセージ。このはみ出し部分を、パンの端っことパクリといく。まだピクルス部に全然到達していない。ケチャもマスタもちょびっと。それがプレーンドッグ気分でいい。 まず、しっかりしたパンの噛みごたえ。そして噛み締めるとパンの香ばしい香り。引き続いてソーセージの味がその中に現れる。噛む。噛む。うまい。噛むごとにどんどんおいしくなる。「うん、やっぱりうまい。高いけど、そんだけうまいわこりゃ」 と独りごちてしまった。 飲み込んで、冷たいビールで追っかける。もう外は寒いけど、すでにガスストーブをつけている。だからサイコーに決まっている。ここが海に面したテラスだったらなぁ、と思う。来月は五島列島に行く用事があるから、そこでやろうか、と夢想する。 さて、さらにもうひと口、ホットドッグを大きくかじる。今度はピクルスまで到達する。そして、パンもソーセージも量多く口の中に頬張る。マスタードそしてケチャップが肉とパンの味に混じって、口の中がさらに楽しい感じになる。最初のひと口目は、何かストイックな旨さだった。二口目は賑やかだ。さらにピクルスの酸味が加わって、複雑な味だ。でも、個々の味の結束は固く、みんなひとつのおいしさに向かっている。安心、安定のホットドッグ。 やっぱりパンがおいしい。ケーニッヒ独特の噛み心地、もっちり感、密度、香ばしさ、ある。噛むほどにおいしくなっていくのは唾液によって澱粉が糖に変わっていくからか。
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