北欧×世界の名作家具をミックス!築35年のツーバイフォー住宅をリノベーションしたらこんなにも素敵に!
スイスの家具メーカー、ヴィトラとフィンランドの家具メーカー、アルテックの日本と韓国のカントリー・マネージャーとして活躍する林アンニさん夫妻が、築35年の持ち家をリノベーションしたのは2023年のこと。 閑静な住宅街のなかにある、ツーバイフォー工法で建てられた2階建て住宅は、2人の「終の棲家」としてのこだわりが詰まった、普遍性と快適さに満ちた家でした。 【写真集】北欧×世界の名作をミックス!ヴィトラ/アルテックの林アンニさんがリノベーションした自宅を拝見
ハウスメーカーでも高い自由度が実現
同じ敷地内に賃貸アパートを併設するこの家は、三井ホームで建てられたもの。リノベーションにあたり、当初は個人の建築家などに設計を依頼するつもりだったご夫妻ですが、図面をもって相談しに行くと必ず「ツーバイフォーは難易度が高いので、見てみないと何とも…」とレイアウト変更に対して慎重な返答をもらったそうです。そこで、アンニさんが三井ホームに相談したところ、営業担当者は「できます!」と即答、パートナーとして地元建築家の大和洋美さん(ヤマトヒロミ設計室)を紹介してくれたそう。素材やディテールについても柔軟に対応してくれたといいます。 タイル貼りの玄関ホールに足を踏み入れた瞬間から伝わってきたのが、肩の力が抜けたリラックスした雰囲気と、なんともいえない清潔感。貼り方にこだわったタイルの玄関の先には、階段まで、踏み心地の爽やかなウールのカーペットが敷かれています。玄関ホールとその先の絨毯部分の間には、ガラスの入った扉があり、外と内の世界を柔らかく区切っています。
天窓からの陽光がうれしいリビングエリア
1階には寝室やバスルームなどのプライベートな空間を配置し、リビングやダイニングキッチンなどのオープンな空間は明るい2階に。リビングの部分には天窓があり、天井が高くなっています。「竣工当初はいとこ家族が住んでいたため、子供部屋などで空間が細かく分かれていましたが、夫婦2人で住むにあたって部屋数を減らすことに。この部屋と隣のゲストルームにはそれぞれロフトがあったのですが、不要なので外しました」と夫の征生さん。ソファにはアンニさんが「ヴィトラのソファのなかでもいちばんクラシックで好き」だというアントニオ・チッテリオの「スイタ ソファ」をチョイス。