北欧×世界の名作家具をミックス!築35年のツーバイフォー住宅をリノベーションしたらこんなにも素敵に!
明るく開放的なダイニング
キッチンから一直線に繋がったダイニングエリアには、最大8人まで座れる長テーブルを置いたご夫妻。テーブルにはロナン&エルワン・ブルレックのデザインによるアルテックの「カアリ」を、またダイニングチェアには征生さんのお父さまが所有していたジオ・ポンティの「699 スーパーレジェーラ」を選びました。「このチェアは座面にクッションが載っていたので、『699』じゃなくてその原型となった『646』だと思っていたんです。そしたら、張り替えてもらったときに『なかから籐の座が出てきましたよ!』っていわれて。ただ、購入してから36年も経っているものなので、籐の部分が傷んでいて、改めてクッションを張り替えてもらいました」とアンニさん。張り地にはクヴァドラのくすんだピンクを生地を選んでいます。
使いやすさを追求したキッチン
料理好きのご主人がいちばんこだわった場所がキッチン。もともとはキッチンが個室として独立していたのを、壁を取り払ってダイニングと一体化しました。「いろいろなキッチンメーカーのショールームをまわったけれど、最終的にはクチーナにお願いしました。特に気にしたのが、ゴミ箱がなかに収められるかどうか。反対側にミーレのオーブンをビルトインしましたが、料理が格段に楽しくなりました」とご主人。壁面のタイルはアンニさんがチョイス。イタリアのマラッティの白タイル「Crogiolo」を、目地を入れずに縦貼りにしています。
【Profile】 林アンニ/1979年フィンランド生まれ。 1999年初来日。英国のカーディフ大学卒業後、国際基督教大学大学院にて日本経済に関する修士号を取得。 2006年にフィンランドのインテリア会社アルテックに入社し、アルテック日本支社を立ち上げる。 現在は、グループ企業のスイスの家具メーカーであるヴィトラで、日本と韓国マーケットのカントリーマネージャーを務めている。