西武のFA撤退濃厚で宣言した阪神の原口文仁の移籍先はどうなる?
今季一塁を固定できなかったのはセ・リーグでは広島と中日の2球団だ。 広島は坂倉将吾が49試合、堂林翔太が47試合、林晃汰が16試合に先発出場、坂倉は捕手も併用で、固定はできず、新井貴浩監督は左右で使い分けている。今季は新外国人も期待外れだったため、右の長打力のある代打も不足している。ただドラフト1位で青学大の右打ちの大型三塁手の佐々木泰を獲得している。 中日は、期待された中田翔が怪我と不振で51試合出場に留まり、石川昂弥が48試合、ビシエドが10試合先発で一塁を守った。ビシエドが退団、井上一樹新監督は秋季キャンプで細川成也に一塁の練習をさせるなどチームオプションを増やすことに躍起だ。今季は山本泰寛、板山祐太郎の元阪神勢の活躍に助けられた側面があり、井上新監督も阪神のコーチ時代に原口の能力は熟知している。 パ・リーグでは楽天とオリックス。楽天は、鈴木大地が70試合、フランコが37試合、渡邊佳明が13試合、一塁で先発出場した。フランコは打率.218、8本塁打、30打点と期待を裏切り、去就も微妙で、鈴木が左だけに、右の原口は補強ポイントに当てはまる。超大型ショートの宗山塁をドラフト1位で引き当てたため、内野が余る可能性はあるが、茂木栄五郎がFAを行使した。 オリックスも頓宮裕真が56試合、セデーニョが42試合、太田椋が35試合に先発出場するなど一塁を固定できなかった。2023年の首位打者の頓宮は、今季は怪我などもあり打率1割台と低迷。2年目のセデーニョは、進化の姿を見せたが、プラス戦力の欲しいポジションだろう。 前出の評論家も「原口は、代打実績があり、長打力を秘めていざというときに捕手もできる選手。しかも、Cランクのお手頃なFAなので、楽天、オリックスなど手を上げる球団が出てくるはず。来日してみなければわからない外国人選手よりも確実性がある」という見方をしている。果たして原口と交渉のテーブルに着く球団は出てくるのか。
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