冷却プレートで背中のムレとさよなら。酷暑の通勤・外出のベストアンサー【今日のライフハックツール】
筆者の住む近畿地方では、肌寒さを感じる晩春から一転、30度前後の夏の陽気が訪れました。 冷却プレートで背中のムレとさよなら。酷暑の通勤・外出のベストアンサー【今日のライフハックツール】 夏が来るたびに、気が重くなることにリュック(バックパック)のムレがあります。じめっとした暑い日は、リュックと接触する背中がやたらと汗をかきます。空気が通わず熱がこもるので、背中だけ厚着しているようなものなのですね。 それを防止するため、一部のリュックは、接触部分の間にメッシュ(金網)状のスペーサーを加えるなどして通気性を確保しています。それでも真夏日ともなると限界があり、「リュックは背負わないで手に持つ」という一択を強いられました。 そんななか、テクノロジーを活用したおもしろいアイテムを発見。家電メーカーのサンコーから販売されている『ペルチェで冷却リュッククーラー「クーリュック2」』(以下「クーリュック2」)です。
冷蔵庫にも活用されるテクノロジーを応用
「クーリュック2」はアクティブに背中をクールダウンするという注目の新製品です。外観は普通のリュック。ですが、その秘密は裏にあります。 そこには、シルバーのプレートが3つ装着されています。何をかくそう、これらには冷却機能が備わっています。 冷却のメカニズムとして、「ペルチェ効果」を応用しています。この効果は、特殊素材に電気を流すと片面が冷却され、もう片面が発熱するというものです。聞き慣れない言葉ですが、冷蔵庫やワインセラーなど幅広く活用されています。 「クーリュック2」の3つのプレートも、それを生かしたもの。ペルチェ効果で発生したプレートの冷気は、内部のファンで背中に伝わり、涼しさを得られるという仕組みです。 冷却効果を生むには、電源が必要となります。それにはモバイルバッテリーを1つ使います。これは付属していませんので、お手持ちのものを使うか、新たに買い求めます(サイズは縦70mm×横150mm×厚さ17mm以内、5V 2.0A以上で)。 バッテリーは、内部の冷却ユニットから延びるUSBケーブルと接続します。バッテリーがリュック内で遊んで破損しないよう、対面にあるポケットに収納。 これで準備OKです。背負って、ショルダーハーネスとチェストストラップの長さを調節したら、外出しましょう。 背負う際は、左側のショルダーストラップに装着されているコントローラーを使って冷却システムを操作します。そこにあるスイッチを長押しすれば電源が入ります。 このとき、スイッチの上にあるミニランプが青色に点灯しますが、これは「強モード」。このモードでは、仮に気温を35度とした場合、冷却プレートは気温から10~14度低い温度に冷却されます。 さらにスイッチを押すと「弱モード」になります。この場合の冷却温度はマイナス5~7度です。バッテリーの駆動時間は、10000mAhだと強モードで約3時間、弱モードで約4時間です。スイッチをもう一度長押しすれば、電源は切れます。