“7つの悪手”「中居正広氏の謝罪文」は、まさに失敗の典型だ 反発は必然!周りに「危機管理の専門家」はいなかったのか
また、このトラブルについては、当事者以外の者の関与といった事実はございません。 最後になります。 今回のトラブルはすべて私の至らなさによるものであります。 この件につきましては、相手さまがいることです。 どうか本件について、憶測での詮索・誹謗中傷等をすることのないよう、 切にお願い申し上げます。 皆々様に心よりお詫びを申し上げます。 誠に申し訳ございませんでした。 2025年 1月 9日 のんびりなかい 中居正広
具体的な「悪手」の詳細を見てみましょう。 ■「誰に」「何を」謝っているかわからない 【1】あいまいな謝罪 まず「誰に」「何を」謝っているのかわからない内容でした。 「皆様にご迷惑をお掛けしていること、大変申し訳なく思っております」と述べていますが、具体的にどうした行為をし、それがどうして問題になったのかに触れていませんでした。守秘義務や示談があるから、と説明していますが、漠然とした内容では納得感はありません。
【2】謝るべき相手への謝意のない謝罪 そもそも、謝罪の相手が一体、誰なのかがあいまいです。 本来なら、その女性に対してまず、いの一番に謝るべきではないかと誰もが感じるところですが、女性への直接的な謝罪はありませんでした。 「事実と異なるものもあり、相手さま、関係各所の皆さまに対しては大変心苦しく思っています」という表現がありましたが、「事実と異なること」を謝っているかのようで、実に不可解な内容でした。
■謝罪会見で絶対に言ってはいけないのが「つもり」 【3】言い訳的な謝罪 危機管理上、謝罪会見で、絶対言ってはいけないとされるのが、「つもり」です。 「努力してきたつもり」「配慮してきたつもり」などとつい言いたくなるものですが、結果として事態は起こってしまったわけで、言い訳しても仕方ないわけです。 今回の謝罪文で、「解決に至っては、相手さまのご提案に対して真摯に向き合い、対応してきたつもりです」と述べていますが、「自分はやるべくことはやってきた」という自己弁護は、悪手中の悪手と言ってもいいでしょう。