キッコーマン・中野祥三郎社長 しょうゆを世界標準に、海外で浸透した背景 各国でレシピ提案、今後の海外戦略は
【会社メモ】キッコーマンしょうゆをはじめ、つゆ、たれなどのしょうゆ関連調味料、デルモンテトマト製品、マンジョウ本みりん、マンズワイン、豆乳など多くの商品を提供している。1917年に千葉県野田市と流山市のしょうゆ醸造家8家が合同し、野田醤油を設立。80年キッコーマンに社名変更。2024年3月期の連結売上収益6608億円、連結従業員数7521人(24年3月現在)。
■中野祥三郎(なかの・しょうざぶろう) 1957年3月生まれ、67歳。千葉県出身。81年慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了、キッコーマン入社。国内営業、海外出向などを経て、2011年常務執行役員経営企画室長。12年CFO(最高財務責任者)。15年取締役常務執行役員。19年代表取締役専務執行役員などを歴任する。21年代表取締役社長COO(最高執行責任者)、23年代表取締役社長CEO(最高経営責任者)に就任する。
大阪支店入社して経理部の配属となり、3年後、大阪支店で営業を任された。スーパーの担当として、新商品発売の際はスーパーのバイヤーと相談して陳列を工夫。特売セールなど販売促進活動を積極的に展開し売り上げに貢献した。当初、関西の言葉の言い回しがよく分からず、慣れるまで時間がかかった。「慣れると親しみが湧いてきました」
登山40歳を過ぎて網膜剥離(はくり)になり、テレビやパソコンの画面が見えにくくなった。遠くの緑や山を見るのが視力に良いと言われ、登山を始めた。当時、神奈川県藤沢市に住んでいたこともあり、鎌倉や三浦半島、丹沢などによく出かけた。その後、八ケ岳や南アルプス、北アルプスに出かけるようになった。「本格的な山は標識がしっかりしているのでむしろ安全です」
涸沢(からさわ)のカール 山の魅力は夕焼けや朝焼けで空が赤やオレンジ色に染まるのを眺められること。北アルプス・穂高連峰の山々に取り囲まれた涸沢のカール(氷河によって山肌が削り取られたお椀上の地形)地帯は、山岳紅葉のポイントとして知られる。「多くの登山者の憧れの場所です」。現在は、けがのリスクもあるため登山は自粛している。