ドッコイセ福知山踊りの夏始まる フェスには園児や外国人の連も
第43回ドッコイセフェスティバル(福知山踊振興会主催)が4日、京都府福知山市中ノの市厚生会館で開かれた。中国出身の二胡奏者の陳曼麗さんの演奏、市内で働くベトナム人団体が浴衣姿で息の合った手振り、足さばきを見せる踊り連の参加もあり、国際色豊かなフェスに。就学前の子どもたち、高校生らも舞台に登場し、「ドッコイセ」の掛け声で盛り上がった。 福知山踊りは明智光秀が福知山城を築いた際、石垣を運び上げる人びとの身振り手振りがもとになった。 フェスティバルは福知山の夏を彩る恒例のイベント。オープニングで振興会の会員たちが、地方(じかた)演奏に合わせた熟練の踊りで観客を魅了した。 振興会の田村卓巳会長は、あいさつで「今年は福知山踊り、花火大会、丹波大文字と歴史あるイベントがそろいます。どれも、市民文化の積み重ねによるもので、みなさんの力を借り、にぎやかな夏にしたい」と述べた。続く地方大演奏で三味線、尺八、太鼓、唄の32人が迫力ある演奏を響かせた。
「ジュニアドッコイセ」では福知山丹陽こども園、みどり保育園、福知山淑徳高校が出演。園児たちは掛け声を出して元気いっぱいに手を動かし、高校生は複雑な隊形を組みながら踊りを見せた。 ドッコイセふれあいコンテストでは、市内6団体が踊りっぷりを競い、かしの木台踊り同好会が最優秀賞に選ばれた。 特別出演の陳さんが、キーボード奏者の下地富美さんと美しい音色を二胡で奏で、最後は会場全体で総踊りの輪をつくった。 市内ではこれからお盆にかけて、子ども大会や学生大会、プラカードコンテストなどドッコイセイベントが続く。