【日本株】“高ROE”で株価上昇に期待の「高配当株」の2銘柄! インドなどで需要増の「フジテック」、オフィス設計の「イトーキ」は業績拡大で株価も上昇基調!
【おすすめ高配当株】“ROE”が高い「高配当株」2銘柄! 株価が上場来高値を更新した「フジテック」、コロナ禍を経て売上を伸ばす「イトーキ」に注目! 【図版】ROEが11%で配当利回り3.2%のフジテック(6406)を分析! ●エレベーターを世界中に届ける「フジテック」や、 コロナ禍を経てオフィス設計の需要が高まる「イトーキ」に注目! どうせ「高配当株」を買うなら、配当をもらうだけでなく値上がり益も狙っていきたい。 「値上がり益を狙うのであれば、高成長であることが大前提です。成長力を見極めるためには、ROE(自己資本利益率)に注目するのがよいでしょう」(フェアトレードの田村祐一さん) ROEとは、株主が預けた資本を使って、企業がどれだけの利益を稼いでいるかを示す指標だ。特に外国人投資家がこのROEを重視し、数値の高い企業を好んでいる。「日本企業は、数年前までこのROEが軒並み低かった」と田村さんはいう。 「かつての日本企業は、稼いだ利益を内部にため込んでいました。そのため自己資本が大きくなり、長い間ROEは低いままでした。近年は東証の改革要請もあって改善されつつあり、ROEが高くなった企業は実際に外国人投資家に買われるようになっています」(田村さん) そこで、今回は「ROE10%以上(日本企業の平均を上回る水準)」「配当利回り3%以上」「今期の業績予想が増収増益」という条件を満たす、おすすめの「高ROE高配当株」の2銘柄を紹介していこう(※配当利回りや最低投資額などの数字は、2024年10月4日時点。銘柄選定はフェアトレードの田村祐一さん)。 一つ目は、ROEが11%で配当利回り3.2%のフジテック(6406)だ。 フジテックはエレベーターやエスカレーターなど空間移動システムの専業メーカー。徹底した品質管理に基づく安全な製品が評価されており、海外での需要も高い。中国での不動産不況の影響で、東アジアでは苦戦が続くが、国内とインドの受注残が積み上がり、増収増益を見込む。中長期的には国内とインドが好成長を続け、業績拡大の期待が大きい。株価は上場来高値を更新しており、強いトレンドが続く可能性が高い。 二つ目は、ROEが15%、配当利回りが3.6%のイトーキ(7972)だ。 イトーキはオフィス空間の設計と、それに伴う家具の販売が主な事業。オフィスの完成後、稼働データで効果的に使われているかどうかを分析するサービスも提供する。コロナ禍の後、人々の働き方が変化したことでオフィスの移転やリニューアルの需要が高く、中間期の売上高は過去最高を更新。物流効率化と下期から実施の価格改定により、収益性の向上が期待される。株価は強い上昇トレンドを形成し、年初来高値を目指して反発中だ。
ザイ編集部
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