イスラエルが「ポケベル」爆発で多数の死者出した事件への関与認める ヒズボラとの停戦合意は依然不透明か
レバノンで2024年9月、通信機器が相次いで爆発し多数の死傷者をだした事件について、イスラエルのネタニヤフ首相が10日、関与を認めたと地元メディアが報じました。 レバノンでは9月17日、18日に親イラン武装組織ヒズボラの戦闘員が所有するポケベルなどの通信機器が相次いで爆発し、30人以上が死亡、3000人以上の負傷者が出ました。 イスラエルメディアによりますと、ポケベルなどの爆発についてネタニヤフ首相が10日、閣議で関与を認めたということです。 イスラエル側が爆発への関与を認めたのは初めてです。 またネタニヤフ首相は閣議で「ポケベル作戦と最高指導者だったナスララ師の暗殺は、国防当局幹部らの反対にもかかわらず実行された」と話したと報じられていて、11月8日に解任したガラント前国防相を暗に批判したものとみられます。 またイスラエルメディアは、アメリカ政府がレバノンでの戦闘の激化を懸念し、イスラエルに対して圧力をかけていて、イスラエルがヒズボラと一時的な停戦を検討していると報じました。 一方で中東のメディアによりますと、ヒズボラ側が国境付近からの撤退には同意しているが、停戦後に、イスラエル軍がレバノン領内を自由に行動することは拒否していて、停戦で合意できるかは不透明な状況です。
フジテレビ,国際取材部