⚽激戦を制し、決勝は浜松開誠館と静岡学園 全国高校サッカー選手権静岡県大会
第103回全国高校サッカー選手権静岡県大会(静岡県サッカー協会、静岡県高体連、静岡新聞社など主催)決勝トーナメントは9日、準決勝を袋井市のエコパスタジアムで行い、浜松開誠館が2年ぶり、静岡学園が2年連続で決勝に進んだ。 【組み合わせ表】全国高校サッカー静岡県大会 決勝トーナメント 浜松開誠館は後半にMF森下太陽が決勝点を挙げ、2―1で藤枝明誠を下した。静岡学園はMF篠塚怜音とFW乾皓洋がともに2得点するなど6―1で飛龍に快勝した。決勝は16日午後1時から、同スタジアムで行う。 ▽準決勝 浜松開誠館 2(1―0 1―1)1 藤枝明誠 ▽得点者【浜】服部(水谷)森下(服部)【藤】キング(PK) 静岡学園 6 (3―0 3―1) 1 飛龍 ▽得点者【静】篠塚(なし)岩田(PK)乾2(土田、堀川)望月(乾)加藤(天野)【飛】渡辺優(橋本)
浜松開誠館 前半3分、電光石火の先制点
浜松開誠館が最後までリードを守り抜き、藤枝明誠とのプリンス勢対決を制した。セットプレーを着実に得点につなげ、少ない好機をものした。決勝点を挙げたMF森下は「いいパスに合わせ、テンポよく決められた」と目を細める。 電光石火の先制点だった。前半3分、MF水谷の中盤からのFKを、MF服部がバックヘッドで決めて流れを呼び込んだ。積極的に相手のパスを奪ってカウンターを仕掛け、試合を優位に展開。後半4分にはCKからこぼれたボールを服部が拾って森下が押し込み、貴重な追加点を挙げた。 セットプレーに力を入れ、国内外のプロチームの動きを再現して10種以上のパターンを持つ。森下は「選手同士でアイデアを出し合っているのが、今回も生きた」と胸を張る。 後半は守勢に回る時間が長くPKで1点返されたが、苦しみながらもしのぎ切った。決勝に進むのは2年ぶり。「次が一番難しい試合になる。もっと持ち味を出したい」と青嶋監督。昨年準決勝で敗れた静岡学園に雪辱を期す。
■藤枝明誠、後半猛攻も届かず
堅守を切り崩せなかった。藤枝明誠は序盤から相手のセットプレーとカウンターに苦戦。後半に猛攻を仕掛けたがあと一歩届かなかった。松本監督は「前半から自分たちのサッカーができなかったことが全て」と肩を落とした。 立ち上がりに先制され、後半開始直後にも得点を許した。ボール保持率で上回り、パスをつなぎ敵陣に進んだが点差を埋められなかった。PKで得点した主将のMFキングは「隙を突かれてしまった。1点しか取れず悔しい」と責任を背負い込んだ。