⚽激戦を制し、決勝は浜松開誠館と静岡学園 全国高校サッカー選手権静岡県大会
静岡学園ゴールラッシュ 王者の貫禄見せ圧勝
連覇を狙う静岡学園が力を見せつけ、飛龍を圧倒。5人で6得点を決め、個人の技術力の高さと選手層の厚さを示した。川口監督は「今大会を通じて経験を積み、点が取れるようになってきた」と自信をのぞかせる。 ゴールラッシュの口火を切ったのはMF篠塚。前半28分、クロスをはじいた相手のこぼれ球を右足で押し込んだ。3戦連発で今やチームの主軸だが、レギュラーの座をつかんだのは、今夏の全国総体前。自らが中心になって攻撃を展開できるよう前線への積極的な進入を心がけ、結果が付いてきた。 勢いに乗ってDF岩田主将、FW乾が33、38分と立て続けに決めてリードを奪うと、後半も乾が自身2点目を挙げるなど3得点。終盤に1点献上したが、細やかなパスワークとドリブルで敵陣に攻め込み、終始主導権を渡さなかった。 決勝の舞台に向け、指揮官は「厳しい試合をもう一つ勝ってレベルアップする。さらにその先の結果につなげたい」。総力を結集し、全国切符をつかむ。
■飛龍は終盤に意地
飛龍は実力差を突き付けられたが、終盤に1点を奪い意地を見せた。菊川監督は「ベストは尽くせた。次につながるはず」と選手をたたえる。 前半から中盤でプレスをかけ、カウンターを仕掛けて積極的に得点を狙った。だが先制点を決められると、連続失点。相手の攻撃を止められず、後半も3ゴールを奪われた。ただ、準々決勝では格上リーグの藤枝東を撃破し、自信を付けた。MFの丹羽主将は「県リーグ残り2試合を勝って終わりたい」と前を向いた。