テーラーメイド新作「Qi35」ドライバーが遂に公式発表! 前作「Qi10」から最も進化したポイントは?
高初速・低スピンで打てるフェースのエリアが拡大
1月8日、テーラーメイドは2025年の新作「Qi35」シリーズを発表しました。ドライバーは「Qi35」「Qi35 MAX」「Qi35 LS」の3機種に加え、軽量モデルの「Qi35 MAX LITE」「Qi35 MAX LITE ウィメンズ」もあり、2月7日発売。価格はいずれのモデルも9万9000円(税込み)です。 【写真18枚】これがテーラーメイド新作「Qi35」「Qi35 MAX」「Qi35 LS」です
「Qi35」シリーズのドライバーは、カーボン、チタン、スチール、アルミニウム、タングステンなど複数の素材を組み合わせ、最適に配置したマルチマテリアル構造がさらに進化。フェース面上の重心位置(CGプロジェクション)を徹底的に低くしたことで、有効打点エリアが拡大し、ミスヒット時でも初速が落ちづらく飛距離アップに貢献するとしています。また、カーボンウッドの利点を生かした最適な重量配分、重心位置の最適化により、ボール初速を維持しながら高い慣性モーメントを実現したといいます。 フェースは前作同様、60層のカーボンツイストフェースを採用。フェースの広範囲でエネルギー伝達効率を向上。初速アップにつながるとしています。 前作「Qi10」からの最も大きな進化はフェース面上の重心位置を格段に低くしたこと。フェース面上の重心位置よりも上で打つことで高初速・低スピンの弾道が出やすくなります。しかし、通常は慣性モーメントを大きくするとフェース面上の重心位置は高くなり、高初速・低スピンのエリアは狭くなってしまいます。これを解消し、慣性モーメントの大きさを保ったままフェース面上の重心位置を低くすることを実現。なかでも「LS」はフェースセンターより下まで下げることに成功しています。
こうした進化について、発表会にビデオ出演したスコッティ・シェフラー、ローリー・マキロイ、ネリー・コルダ、タイガー・ウッズといったテーラーメイドの豪華スタッフプレーヤーも「寛容性を維持したままの初速アップに期待している」と口をそろえます。 発表会に登壇した3人の日本選手、中島啓太、山内日菜子、新垣比菜は次のようにテストした感想を述べました。 「(Qi10に比べ)私はデータ的に距離も上がってたしヘッドスピードも上がってました。コースで使ってみても距離も出てるなと感じるし、18ホール全部がいいショットできるわけではないので、ミスショットのときも飛距離が変わってないなという印象です」(山内/Qi35使用予定) 「Qi10に比べ、かなりつかまりやすいなという印象をまず持ちました。冬であまり振れる体の状態ではなかったんですけど、それでも、つかまりがいいというのはすごくポジティブで、試合でも使えるんじゃないかと思いました」(中島/Qi35 LS使用予定) 「Qi10を使っていて、あまり大きい曲がりもなく安定していて気に入っていたのですが、こちらのほうがつかまって飛距離も飛んでいる感じがしたので、いいなと思いました」(新垣/Qi35 LS使用予定) 発表会後の試打で打点が安定しない編集部員が打っても1.45以上のミート率が安定して出て、寛容性と初速の速さを十分に感じることができました。また、4代目となるテーラーメイドのカーボンフェースの中でも打感が抜群に良かったのも好印象。柔らかいなかにも芯のある手応えがあり、どんどん振っていきたくなるドライバーに感じました。
ゴルフのニュース編集部