「早く新しい横綱が誕生することが一番」照ノ富士が明かす"台頭する若手力士に望むこと"
<大相撲一月場所>◇東京・両国国技館 長らく“一人横綱”として相撲界を引っ張る照ノ富士(伊勢ヶ濱)は、台頭する若手力士の活躍を喜んでいる。その上で望むのは「早く新しい横綱が誕生すること」。2024年は、28年ぶりに年6場所すべてチケットが完売し、盛り上がりを見せている相撲界だが、もう一段階、大相撲人気を押し上げるためには、“新たなスター”が誕生することが必要と考えているようだ。 【映像】照ノ富士、決意のインタビュー 2024年、照ノ富士自身は糖尿病と膝のケガなどの影響から4場所を休場。一方で、一月場所と七月場所は共に12勝3敗で幕内優勝を飾った。皆勤したのは優勝した2場所のみ。照ノ富士は「2回優勝したんですけど、4場所休場ということで納得がいくような1年ではなかった」と振り返る。 そんな中で、台頭したのが110年ぶりの新入幕優勝を決めた25歳の尊富士(伊勢ヶ濱)、2度の幕内優勝を飾り新大関となった24歳の大の里(二所ノ関)だろう。若い力の躍動は大相撲の「新時代」突入を予感させた。 昨年の相撲界について、照ノ富士は「大の里関は安定した成績で上がってきてますし、尊富士関もケガをしても出場した場所は安定した成績を残している。そういった力士たちが増えてきていて、大関陣も成績を残していて、基本的に良い1年だったと思う」と総括した。 その上で照ノ富士が2025年の相撲界に期待することは「早く新しい横綱が誕生すること」だ。尊富士、大の里よりも若い世代からの突き上げも歓迎する。照ノ富士は「アマチュアの子たち、他のスポーツをやっている子たちも相撲に興味を持って、“かっこいいから1回挑戦してみたい”という気持ちになって欲しい。そういう願いがあります」と胸中を明かす。 もちろん照ノ富士は“ひとり横綱”として土俵に上がり、台頭する若手力士の壁となる気概だ。それこそが間違いなく相撲界の発展に繋がっていく。膝に爆弾を抱えているのにも関わらず、昨年は優勝回数が2桁に到達。その記録は伊達じゃない。歴代優勝回数でトップ10入りする11度目Vへ強い意欲を見せる。 体調は順調に回復しているようだ。「2025年、みんなに元気な姿を見せられるように頑張ります」。優しい笑顔を見せつつそう語った照ノ富士は、横綱の存在感の大きさをあらためて示す覚悟だ。(ABEMA/大相撲チャンネル)
ABEMA TIMES編集部