「にっかり笑う女の幽霊を切り捨てた」宝刀、3年ぶり展示…「刀剣乱舞―ONLINE―」との共同企画
名刀「ニッカリ青江」の公開展が香川県丸亀市の市立資料館で開かれている。人気オンラインゲーム「刀剣乱舞―ONLINE―」との共同企画で、3年ぶりとなる展示に多くのファンが訪れている。17日まで。
ニッカリ青江は、南北朝時代に作られたとされる旧丸亀藩主・京極家の宝刀。にっかり笑う女の幽霊を切り捨てたというエピソードが名前の主な由来という。
刀剣を擬人化した「刀剣乱舞」に登場するキャラクターのモデルで、女性を中心に人気を集めている。
今回は、ニッカリ青江を含む全国各地の刀剣など計70点を展示している。関連展示として、刀剣乱舞のキャラクターの等身大パネルも設置している。
友人と鑑賞に訪れた茨城県坂東市の会社員は、刀剣乱舞をきっかけに刀に興味を持ったといい、「神々しくきれいで、力強さを感じた。遠くから来た価値が十分にあった」と話す。
大北知美館長は、来場者は2021年の展示を上回るペースだとし、「時代や産地によって違う刀剣の特徴をゆっくりと楽しんでもらいたい」と語る。観覧料は一般700円、18歳以下と65歳以上は無料。問い合わせは同資料館(0877・22・5366)へ。