“地雷系の最終兵器”ならく様のアイドル哲学「よく言われるのは、リストカットの跡あるんでしょ?」
SNSの使い分け
SNSは現代アイドルの必須科目。現在、ならく様はXのアカウント2つとInstagramを稼働させている。一応、TikTokのアカウントも持っているが、「今はあまり使っていない」とのことだ。 「Xの本垢はグループの告知情報が中心。一方のサブ垢は日常のポスト。サブ垢はファンの人が自分のことを身近に感じれるように交流の場にしています。たとえばオフショットを上げたり、リプ返したりして。Instagramはアイドルオタクじゃなく、一般層向けに使っていますね。自分は洋服が好きでこだわりもあるから、そういうファッション的な写真が中心かな。ブランド名をタグ付けすると、アイドルに興味がない人も見てくれるんですと。実際、そういうところから現場に来てくれることも結構ありますし」 Instagramのフォロワー数が増えるにつれ、海外からの書き込みも増えてきた。最近、台湾でライブをやった際は、その熱狂ぶりに圧倒されたという。 「スマホの画面だけだと、“本当にこの人たち存在しているのかな?”って半信半疑な部分もあったんです。いまいち現実味が沸かないと言いますか。だけどリアルに世界から見られているってことがわかったから、今後はもっと海外に向けても発信していきたいなと考えています。ハッシュタグもいろんな言語で書いたりしたりして」 ビジュアルやファッションだけでなく、キレッキレのダンスもならく様の強みだ。同業者にもファンが多いのは、本格派のパフォーマンスがあるからこそだろう。 「小さい頃からスクールでダンスを習っていたとか、そういうわけではないんです。せいぜい学校の授業でやる程度でした。前にいたグループもガンガン激しく踊る感じはなかったから、そこまでダンスのことは意識していなかったですしね。シュレ犬に入ってからですよ、パフォーマンスを評価してもらえるようになったのは。ファンの人に“上手だね”とか褒められると、自分は調子に乗るから徐々に“ダンス好きかも”となっていきました」 そんなならく様の特技は「柔道の受け身」。アイドルとしては、いささか変わっている気もするが……。 「高校のときに柔道をやってる友達がいて、その子とふざけてやっているうちに受け身を取るのが癖になっちゃった(笑)。昔からマット運動とかが好きなんですよね。ハンドスプリングとかも自然とできるようになりましたし。たぶんダンスが得意なのも、そのあたりから来ているんじゃないかな」 記事後編では話題のならく様が自身のキャリアを総括しつつ、今後のビジョンについても熱く語る!
小野田 衛