「部活動指導員がいてくれてすごくありがたい」 指導員希望者と行政つなぐ新システムも
新年度になり、中学校や高校の部活動も新たなスタートです。生徒たちにとって大切な部活動ですが、一方で教員の負担軽減をどう進めるのか課題となっています。そんな中、導入が進められているのが「部活動指導員」です。実際にどのような活動をしているのか現状を取材しました。 【写真で見る】部活動指導員希望者と行政つなぐ新システムも ■吹奏楽部で指導にあたるのは 福岡県行橋市の行橋中学校吹奏楽部は現在部員38人、県大会や市大会で上位の成績を収める実力校です。 江藤竜一さん(48)「高い音の時に息入れすぎると、音出ないから。高い音ほど息少なく楽に」 熱心に指導をしているこちらの男性、学校の教員ではなく、「部活動外部指導員」の江藤竜一さんです。 部活動外部指導員 江藤竜一さん「基本的に顧問の先生のサポートをしています。原則、週1回土曜日のみですが、それとは別に仕事が休みの日にもボランティアで参加しています」 部員「表現のつけ方がわからなくて、どうしたらいいですか?」 江藤さん「歌う練習から今度やってみよう」 部員「ありがとうございます」 部員「自分たちに分かりやすいように伝えてくれています。結構できるようになりました」 部員「音がこもっていたので、こもらずに出す方法を教えてもらっていました。詳しく教えてもらえます」 江藤さんは生徒たちからの信頼も厚く、吹奏楽部には無くてはならない存在になっています。 吹奏楽部顧問 立野真衣先生「(部活の指導は)学校業務と同時並行です。いま春休み期間で来年度への移行などもしながらなので、なかなかつきっきりでの指導ができないので、すごくありがたいです」 RKB金子壮太記者「指導員の方がいてよかったですか?」 吹奏楽部顧問 濵里裕子先生「(指導員がいなかったら)全然まわってないと思います。かなり助かっています」 ■顧問の先生に何が? 練習の途中で音楽室を抜け出した立野先生、廊下をダッシュ!向かった先はある教室でした。 RKB金子壮太記者「今から何をされるんですか」 立野先生「学年が変わるので、教室を来年度の学年に渡せるようにきれいにしないといけないんです。12時から合奏を教えるので、それまでには(部活に)戻りたいと思います」 教員の仕事は多岐にわたるため、部活指導につきっきりというわけにはいかきません。その間、指導員の江藤さんが部員たちを見てくれているのです。